海外ブランドの不買運動が盛り上がる中国、一方店頭には行列も? | 周来友 オフィシャルブログ

周来友 オフィシャルブログ

中国出身のジャーナリスト、タレント。
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日本でも連日報じられる中国新疆ウイグル自治区を巡る欧米諸国と中国の対立。これまでに欧米系のアパレルメーカーなどは、「ウイグル族の強制労働によって生産された新疆綿花の使用を拒否する」という声明を次々と発表していました。こうした海外アパレルメーカーの動きに、中国のネット上では不買運動を呼び掛ける声が高まっていたのです。

中国の不買運動を海外メディアなども大きく報じる中、現地では海外アパレルブランドの店舗に多くの中国市民が押しかけ、買い物を楽しむ様子も見られています。

今回、中国のSNSに投稿されたのは中国河北省石家荘市内にある人気スポーツ用品メーカー・adidasの店舗の様子でした。店舗には多くの来店客で賑わい、さらに店頭には40名以上の客が入店制限のため列をなして入店を待つ様子が確認できます。中国のSNSに今回のこうした様子を写した写真が投稿されたところ、ネットユーザーからは「こんな時期に海外ブランドの商品を買うなんて愛国心はないのか!」「この人たちはニュース見たことないのかな?中国の恥だ」「adidasだけでなく地元のNIKEも相変わらず多くの人が買い物していた」などのコメントが寄せられています。

中国国内では、大手ECサイトから海外アパレルブランドの商品が次々と削除されたり、アプリストアからも同様に海外アパレルブランドのアプリが削除さらるなど、ECサイトやアプリストアを運営する中国企業は中国政府に忠誠を誓う動きが強まってきました。しかし、一般市民においては多くの人が海外アパレル店頭に出向き買い物を楽しむ様子が報じられているのです。

今回の不買運動では、中国国民の中でも海外ブランドの不買運動を呼び掛ける人が多くいる中で、店頭で堂々と買い物を楽しむ人もいるなど、二極化している印象を受けます。今後こうした報道が不買運動に参加しない人への攻撃材料とならなければよいのですが。