中国の中学校でadidas、NIKE、H&Mの禁止令、行き過ぎた愛国教育 | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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ウイグル問題を発端に中国で巻き起こっている海外ブランド製品の不買運動。中国国内のECサイトやアプリストアからは次々と海外の有名ブランドが姿を消し、事態は深刻の一途をたどっています。

そしてこのほど、その不買運動の動きが、なんと教育機関にも広がっていることが明らかになりました。中国メディアによると、中国国内のある中学校で、アディダスやナイキなどの商品を利用することが禁止されたといいます。

学校名は明らかにされていませんが、この中学校では学校長が教師と生徒に対し、アディダスやナイキ、H&Mの製品を身につけて校内に入ることを禁止する通達を出したというのです。




学校長は今回の事態についてSNS上で、「教師や生徒、保護者から大きな支持を得ている。富裕層家庭の生徒は海外ブランド、貧困家庭の生徒は国産ブランド、というように、これまで生徒たちは家庭の経済状況によって使用する運動靴などが異なるなど格差が顕著となっており、見下したり見下されたりということも頻繁に起きていた。我々は国産メーカーの商品を使用することでこうした生徒間の見栄の張り合いを解消するとともに、祖国の経済成長にも貢献できる」と説明しています。

しかし、こうした誤った愛国教育は学校現場の混乱を招くだけでなく、生徒たちに歪んだ正義感を植え付けることになりかねません。行き過ぎた愛国教育はいずれ自らの首を締める結果となることを、中国政府は肝に銘じておくべきでしょう。