中国超人気インフルエンサー、性転換手術を告白 | 周来友 オフィシャルブログ

周来友 オフィシャルブログ

中国出身のジャーナリスト、タレント。
公式ホームページ:http://zhoulaiyou.jp

LGBTに対する理解が中々進まない中国。しかし、動画配信者など若者に影響力を持つ人気インフルエンサーが積極的にLGBTであることをカミングアウトするという事例も増えており、若い世代の間では少しづつ理解が進んでいる印象があります。

男性として生まれた中国の人気インフルエンサー・abbily(アイビー)はSNS上などで、幼い頃から性同一性障害に悩んでいたことを公表していました。それでも、もともと小柄でメイクが上手く美貌の持ち主だったことからネット上で話題となり、今では1300万人を超えるフォロワーを持つ超人気インフルエンサーとなっています。 







そのabbilyが今月28日、SNSに「女の子になりました」と投稿し、性転換手術を受けたことを明らかにしました。戸籍上も女性となるよう、すでに変更手続きの申請をしたといいます。

14歳の頃からインターネットで活動を始めたabbilyは、当初から誹謗中傷を受けてきました。彼女がSNSなどに女性の格好をした写真や動画などを上げていたことから、一部のネットユーザーから心ないコメントが寄せられていたのです。また彼女が女性トイレを利用していることが明らかになると、これについてもネット上で論争が巻き起こりました。性転換手術については、家族や病院と相談した結果、19歳となる今年に実施することを決断し、無事手術を終えたといいます。

中国ではつい20年前まで、同性愛が精神病の一種として法律で規定されており、家族によって強制的に精神病院に入院させられるということも珍しくありませんでした。このため、LGBTに対する理解も欧米諸国に比べ大きく遅れをとっていたのです。

しかしこの数年でようやく、若者の間でLGBTに対する理解が少しずつ進み、今回のように人気インフルエンサーがカミングアウトしても、多くネットユーザーが応援のメッセージを送るようになったもです。また中国メディアもこうしたLGBTに関する報道を積極的に行うようになってきました。

中国国内に7000万人いると言われるLGBTの人々。世界最大のLGBT国家である中国こそ、積極的にこうした人々の権利向上に取り組んでいくべきなのではないでしょうか。