中国政府がアメリカとの共闘を強調へ | 周来友 オフィシャルブログ
新型コロナウイルスに関する情報について

周来友 オフィシャルブログ

中国出身のジャーナリスト、タレント。
公式ホームページ:http://zhoulaiyou.jp

中国外交部の趙堅立報道官がTwitterで、「米軍によって中国に持ち込まれた」と投稿し、世界的な注目を集めた新型コロナウイルスの発生源問題。感染拡大の責任の所在を巡って、米中間の対立が深まっていした。

そんな中、崔天凱駐米中国大使が今月17日、米メディア・AXIOS及びHBOの取材に応じ、今回の件について言及。アメリカ政府やアメリカ人民が中国の新型コロナウイルス制圧に協力・支援してくれたとして、感謝の意を表明したのです。

更に崔大使は、趙堅立報道官の「新型コロナウイルスはアメリカ軍が持ち込んだ」という発言についても言及し、「証拠もない状況でこうした発言をするのは間違っている」とコメントしました。このように同じ外交部の幹部同士が異なる見解を示すのは、中国では極めて珍しい現象です。

一方、趙堅立報道官も先日Twitter上で、「国際社会が一体となり、この新型コロナウイルスに対処していかなくてはならない」と投稿。これまでのアメリカに対する批判のトーンを下げてました。

では、米中の対立構造が大きく改善した背景には、いったい何があるのでしょうか。中国のかつての指導者・鄧小平は、1979年に訪米した際、次のような言葉を周囲に語っていました。

「アメリカとの友好関係をなぜ重視するのか。それはアメリカと友好的な関係にある国家の多くは豊かになっいる。中国は社会主義を今後も推し進めるがアメリカとの友好的な関係も継続していかなければならない」


中国政府高官の発言がこの数日で大きな変化があった背景には、習近平政府がこうした過去の指導者の意向を反映し、軌道修正を図ったことが考えられます。中国政府としても、新型コロナウイルスを乗り越えるにはアメリカの協力なくしてはあり得ないことに気が付いたのではないでしょうか。