亡くなった李医師、ようやく当局が謝罪へ | 周来友 オフィシャルブログ
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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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昨日19日、中国武漢市公安局はSNSの公式アカウントを更新し、昨年12月の時点で新型コロナウイルスの存在に気付き、その危険性を警告していた李医師の遺族に対し、正式に謝罪したことを明らかにしました。SNSのアカウントにアップされていた文章は次のようなものでした。

1月3日午後、武漢市公安局は、ネット上で「SARSのような感染病が広がっている」という情報が流れていたため、実態を調査すべく李医師の元を訪れ事情聴取を行い、その後、同医師に訓戒処分を言い渡した。この訓戒処分は不当なものであり、法的根拠にも誤りがあった。武漢市公安局は正式に李医師に対する訓戒処分を取り消し、遺族に謝罪することとした。



《当局が発表した今回の文章》

李医師については、日本でも大きく報じられてきました。武漢市の病院に眼科医として勤めていた李文亮医師は昨年12月、医療関係者が多く所属するSNSのグループチャット上に「勤務している病院にSARSのような症状を訴える患者が多くいる」と情報を発信し、注意を促していました。

その後、武漢市当局は李医師がデマを拡散させたとして訓戒処分としたのです。ところが、中国では1月から武漢市を中心に、未知なるウイルスに感染した患者が増え続け、李医師の指摘した通りSARSと遺伝子構造の似た新型コロナウイルスの存在が明らかとなったのです。その後のコロナウィルスの猛威は皆さんもご存知の通りです。


《訓戒処分の文書》

李医師はその後、新型コロナウイルスに感染し、2月7日に命を落とします。このため、いち早く新型コロナウイルスの存在に気付き、警鐘を鳴らしていた李医師を処分した武漢市当局に対し、中国国内ではネットを中心に「中国を救おうと命を懸けて警告していた李医師を処分した公安局こそ処分すべきだ。公式に誤りを認め、謝罪すべきだ」という声が高まっていました。

もし、あの時李医師の警告がしっかりと検証され、公開されていれば、世界は別の道を辿っていたのかもしれません。