中国人観光客激減の日本、経済的損失が深刻に | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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今年の春節を直撃した新型コロナウイルスによって世界では、経済的に大きな損失を被った国も少なくありません。特にこの数年、春節の大型連休の旅行先としてタイに次ぐ人気国だったのが日本でした。

今月3日、日本旅行業協会が発表したデータによると今年3月末までに日本への旅行をキャンセルする中国人の総数は40万人に上ることが分かりました。2019年の観光庁が発表した“訪日外国人消費動向統計”によると、訪日中国人の観光客は平均当たり1人21万円を消費するというデータがあります。40万人の中国人が訪日旅行をキャンセルしたということは単純計算だけで約840億円の経済的損失が予想されるのです。



今年1月~3月末までに日本への旅行をキャンセルした中国人は40万人に上りますが、そのほとんどは旅行会社のパッケージ団体旅行客でした。中国政府は1月末から、団体旅行者の中国からの出国を禁止する通達を発布しており、これにより中国からやってくる団体旅行者が日本に入国できなくなっていました。

これに加え、世界の航空会社各社でも中国向けのフライトを取り止め、入国制限措置を採るなど対応に追われています。関西国際空港では2月3日~9日の中国向けのフライト262便(全体の4割)をキャンセルすることを発表してます。現在、中国からの個人旅行者の日本への入国は今も特別な制限はありませんが、今後新型コロナウイルスの状況が悪化すれば個人旅行の訪日に対しても何かしらの制限措置が行われる可能性があるでしょう。

昨年1月~3月に日本を訪れた中国人観光客が消費した金額は4000億円に上ります。すでに40万人の中国人が訪日をキャンセルし、今後個人旅行のキャンセルなども考えれば、その経済的損失は計り知れないものがあるでしょう。

年間売り上げの多くを中国人観光客によるインバウンドに支えられてきたホテルや商店、デパートなどでは中国マネーに頼りすぎない経営方針の転換も余儀なくされるのではないでしょうか。