上海ディズニーが客に訴えられる? | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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東京ディズニーランドの2倍の面積を誇り、開園から1年で1000万人もの来場者数を記録した上海ディズニーは、中国人はもちろん日本からも多くの観光客が訪れ好調な業績を上げています。


しかし今、接客対応を巡り裁判沙汰となっていることが報じられています。夢の国で一体何が起こったのでしょうか?


中国メディアによると先日、上海ディズニーを訪れた現地の男子大学生がお弁当を持ち込もうとしたところ、入場口の検査で止められ持込を拒否されたのです。


ディズニーによく行かれる方はご存知かと思いますが、ディズニーではその世界観を保つため、そして食中毒防止のためなどの観点から食品の持ち込みは原則禁止されています。


今回の男子大学生ですが、食品の持ち込みを拒否された結果、なんと合法的な権利を侵害されたとしてディズニーを裁判で訴えることにしたというのです。


食品の持ち込みを巡り、客がディズニーを訴えるという前代未聞の裁判ですが、中国国営メディア・人民日報は今回の事件について、「世界中のディズニーの中で食品の持ち込みを禁止しているのは日本と中国のディズニーだけであり、こうしたディズニー側の措置は消費者の正当な権利を剥奪するものである」ときびしく批判したのです。




《中国国内のSNSでは今回の事件についてスレッドが立ち上がり議論の的となっている》


今回の事件がメディアで報じられると、中国のネットユーザーからは「一体何の法律を根拠に食品の持ち込みを禁止しているのだ」「食品の持ち込み禁止とかカバンの強制的な検査とかを一企業がそこまでやるべきなのか?」など、ディズニー側の対応を批判する意見が相次いでいるのです。


企業としては当然ながら、施設内で発生する食中毒などを予防する義務があります。今回の措置もそうした予防の一環であることは言うまでもありません。今回の裁判では、裁判所が消費者の権利として食品の持ち込みを認めるのか、はたまた企業の予防義務を肯定する判決を下すのか、注目が集まっています。今回の判決次第では、中国国内にある飲食店全体に影響を及ぼすことになるのです。