ヴェルサーチがドルガバの二の舞いに?中国で非難殺到の訳とは | 周来友 オフィシャルブログ

周来友 オフィシャルブログ

中国出身のジャーナリスト、タレント。
公式ホームページ:http://zhoulaiyou.jp

昨年、イタリアの人気ブランド・ドルチェ&ガッバーナが中国を侮辱する内容のCMを放映したとして大炎上し、ECサイトも含めた各種販売店がドルガバ製品の取り扱いを取り止めるというボイコット運動にまで発展しました。そして今回、香港で発生しているデモに関連して、またしてもイタリアの有名ブランドが中国から非難を浴びているようです。

その非難の対象となっているのがマドンナやレディーガガが広告塔になっているイタリアのファッションブランド・ヴェルサーチ。発売したばかりのTシャツのデザインが原因で、中国のSNSなどで不買を訴える動きが活発化しているのです。ヴェルサーチが販売したTシャツは、“都市名‐国名”が入ったデザインで、“Tokyo-Japan”“NewYork-USA”といった形で世界中の都市名と国名が明記されていました。

しかし、その中で香港やマカオを独立国家であるかのように“HongKong-HongKong”“Macau-Macau”と表記してしまったのです。現在、香港では香港独立派によるデモも増えており、政府はもちろん国民もこうした問題に対して過敏になっている中国。このため、ヴェルサーチのデザインに対しても敏感に反応したのです。

《中国で非難の対象となってる今回のヴェルサーチのTシャツ》

今年6月からヴェルサーチのモデルに起用されていた中国女優、ヤンミー(楊幂)の所属事務所も、今回の問題がメディアで報じられるとすぐに謝罪文を発表。「今回のTシャツは中国の国家主権や領土保全を侵すものである」とし、すでに契約解除を求めヴェルサーチと協議を行っていることを明らかにしました。

今回の事件については、ヴェルサーチ側も公式サイトで謝罪しており、すでに販売店などから該当商品の撤去を進めています。ドルガバは昨年の事件によって500億円もの経済損失があったと伝えられています。民族主義が広がりを見せている中、ドルガバ同様、ヴェルサーチまでもが中国市場を失ってしまうのでしょうか。