恋愛はしたいが結婚はしたくない!今どきの中国の若者とは? | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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先日、中国国家統計局が興味深いデータを発表しました。調査の結果、中国で年間の結婚率が著しく低下しており、特に上海でその傾向が顕著だったというのです。結婚率とは、その年に結婚した人が総人口に占める割合で、2018年は全国平均でわずか7.2%と過去最低を記録。中でも上海は全国最低の4.35%まで落ち込みました。2013年の全国平均が9.9%だったことを考えれば、結婚する人の割合が年々減少していることは明らかです。

こうした背景について中国メディアは、特に都市部の若者が人間関係においても経済面においても大きな負担を感じており、精神的にも経済的にも結婚する余裕がないことや、敢えて結婚せず独身生活を楽しむ、という価値観が定着しつつあるということが大きな要因となっていると指摘しています。


《中国では結婚しない我が子を案じて、親たちによる代理お見合いが都市部の公園で行われている。この紙には子供の学歴や年収、結婚の条件が書かれている》

一方、別の中国メディアは、上海で暮らす結婚適齢期の若者たちに行った興味深いアンケートの結果を公表しています。これによると、2018年の上海の平均初婚年齢は男性が30.65歳で女性が28.81歳。男女とも2010年と比較して平均2歳ほど晩婚化しています。こうした変化の背景には上海の若者の恋愛に対する価値観の変化があるといいます。独身男性の70.67%、女性の63.21%が恋人が欲しいと答えている一方、50%の男女が結婚は考えられないと答えているのです。恋愛はしたいけれど結婚はしたくない、という今どきの若者らしい答えです。

さらに注目したいのは、恋人の条件です。これまで中国では、男女共にお互いの年収・年齢・学歴・家柄と言った項目が恋人の重要要件となっていました。しかし、今回のアンケートでは「見た目」を最も重要視すると答えた人が多かったのです。

まずは見た目の良い相手と恋愛を楽しみたい、という若者の恋愛観は、結婚率の減少という変化に直接結びついています。若者の価値観の変化と共に少子高齢化が深刻化する中国。こうした状況を前に、今後中国政府はどのような改革を行っていくのでしょうか。