中国のブラック企業、次は社員になにを? | 周来友 オフィシャルブログ

周来友 オフィシャルブログ

中国出身のジャーナリスト、タレント。
公式ホームページ:http://zhoulaiyou.jp

「黒企」という中国語をご存知でしょうか?直訳すると“黒い企業”。つまりはブラック企業のことを指すネット用語です。


中国では今月6日、ある動画がインターネット上に投稿され、批判の声が高まっています。この動画は貴州省の某企業で撮影されたもので、そこにはなんと、この企業の社員が生きたドジョウや動物の血液を無理矢理、食べさせられている姿が映っていたのです。




中国メディアによると、この企業では営業利益が目標ノルマに達しなかった社員に対し、罰としてこうした行為を行わせていました。


動画を見ると、社員たちがバケツで運ばれてきた生きたドジョウを無理矢理口に運び、苦痛の表情で飲み込む様子が確認できます。


ブラック企業によるこうして常軌を逸した行為は、これまでにも数多く報告されてきました。2017年には、浙江省の企業がノルマ未達成だった社員に便器内の水を飲ませていたとという信じられない事件も起こっています。


日本のブラック企業では、パワハラやセクハラ、時間外労働など、精神的に労働者を追い詰めるケースが大半を占めますが、中国の場合は、社員を肉体的にも精神的にも追い詰めるケースが多いと言えます。


中国では先日、国内インターネット最大手・アリババの創業者であるジャックマーがメディアの取材に対し、「996(朝9時〜夜9時を週6日)労働など当たり前」と答えたことから、ネットユーザーから長時間労働を容認しているブラック経営者だと厳しい批判にさらされました。


ノルマ未達成の罰にこうした行為を行わせることは当然中国でも犯罪行為です。今回の事件もメディアに大きく報じられたことから、すでに当局による捜査が行われているとみられ、企業側には今後、行政処分が下ることになるでしょう。


いずれにしても社員にこうした行為を強いるブラック企業に、果たして存在価値はあるのでしょうか。