中国ペットブームの裏で | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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皆様の中には犬や猫などペットを飼っている方も多いのではないでしょうか。

中国ではこの数年でペットを飼う人が急増しており、現在中国のペット産業の市場規模は3兆円とも言われています。当然ペットを飼うからには愛情を持って正しく飼育しなくてはならない訳ですが、急成長する中国のペット事情を見てみると、実に頭の痛い事件も多発しています。

中国メディアによると先日、中国国内の住宅街でペットを散歩させていた女性がとんでもない事件を起こしました。



住宅街に取り付けられた監視カメラが撮影した映像には、大型犬3匹を散歩させている女性の姿が映っていますが、よく見ると大型犬はリードに繋がれていません。そんな中、この大型犬が別の男性が連れていた散歩中の小型犬に突然噛みついたのです。さらに、小型犬の飼い主の男性にも噛みつき男性と飼い犬は怪我を負ってしまいました。

しかし信じられないことに、監視カメラには、大型犬の飼い主の女性が飼い犬を連れ、その現場から逃げ出すように立ち去る映像が映っていたのです。

被害を受けた男性はその場で警察に通報し、病院で手当てを受けました。地元警察は現在、監視カメラに収められた映像から、現場から逃走した加害者女性の身元を捜査しています。

実は中国では、こうした飼い主のマナーの欠如から事件が頻発しています。中国の都市部では虚栄心や見栄だけで大型犬や高級犬種を飼う人々が増え、結果的に飼育法すら分からないまま、こうした事件を引き起こしているのです。

急成長するペットブームの裏では、モラルやマナーのない飼い主が増えている中国。行政も今後、こうした事態の改善に向け、ペットショップや飼い主への指導を本格的に行うようになっていくでしょう。