パクリ業者が怖がる賞? | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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『プラギアリアス賞』という賞をご存知ですか?『プラギアリアス』とは、ドイツ語で模倣や偽物を意味する言葉で、模倣行為への非難の意味を込め毎年ドイツで授賞式が開催されています。今年で42回目を迎える『プラギアリアス』授賞式ですが、ノミネート常連企業に名を連ねているのが中国企業です。

《大賞に与えられるトロフィーだが、未だ取りに来た会社はない》

今年の大賞も浙江省温州市の会社が製造した野菜カッターでした。ドイツの企業が製造している商品を模倣したこのパクリ商品、カッターの切れ味が非常に悪く歯も折れやすいため、危険商品としてその危険性を広く知らしめるべく大賞に選ばれました。第二位は水上アスレチック商品、第三位は子供用の乗用玩具でした。

《左側の本物と比べると見た目は全く同じである》

《色合いから形状までそっくりだ》

《左側が本物、右がニセモノだ。完全に模倣している》

この『プラギアリアス賞』の創設者で、デザイナーのリド・ブッセ氏は、創設した理由について「以前から自分のデザインした商品が中国系企業に模倣され、頭を痛めていた。それでこうした問題に社会が関心を持ってくれるよう創設した」と語っています。

1977年に始まった『プラギアリアス賞』ですが、もちろんこれまで受賞者が会場に現れたことはなく、授賞式は毎年、受賞者不在の状況で行われています。しかし、この賞による効果は絶大のようで、賞にノミネートされるだけで多くの国のメディアにも取り上げられ、仲介業者からも取引を停止されるため、模倣起業に対し社会的にも経済的にも大きなダメージを与えることが出来るといいます。

2010年の統計によると、模造品による経済損失は世界全体で325兆円。また、2016年にヨーロッパの税関で押収された摸造品は1000億円を超えます。リド・ブッセ氏はメディアの取材に対し「摸造品の生産は、オフィシャル企業の経済的損失や社会的名誉を傷つけるだけでなく、消費者にも物理的なダメージを与えかねない愚かな行為である」と強く非難しています。
知的財産権に関するいくつもの国際条約に加盟しているものの、現実には依然、パクリ大国として認知されてしまっている中国。この不名誉な賞に中国企業が選ばれなくなる日はやってくるのでしょうか・・・。

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