反腐敗はついに文化人へ | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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中国に数ある美術・芸術分野の団体の中で、最も歴史のある、また由緒正しい団体と言えば″中国美術家協会″でしょう。北京に拠点を置く同協会には1949年の創設以来、14000人余りの芸術家が会員として籍を置き、活動を行ってきました。その中には世界に名立たる中国人芸術家も数多く含まれます。ところが、政府公認のこの協会に今、ある疑惑が浮上しているのです。

《中国芸術界の頂点に君臨する劉大為》

同協会の疑惑を告発したのは、″丹青飛狐″というペンネームの芸術評論家で、同協会の主席(会長)を務める劉大為に対し、ネット上で次のような公開質問を行いました。

【①あなたは中国美術家協会という公的な組織で、主席としてまた芸術家として活動しています。しかし、南京の民間企業が主催している芸術組織の名誉主席にも就任しています。また、この企業は公人であるあなたのために″劉工作室″というあなた専用の仕事場を作っているのはどういうことですか?

②国家公務員であり、美術界の最高権威であるあなたが、特定の民間企業で仕事をしているのですか?

③民間企業があなたのために作った仕事場はあなたのお金で作られたにですか?現金で払ったのですか?それとも作品を対価に作ってもらったのですか?

劉大為主席、あなたは中国文化・芸術界の公人として中国人民に対し、上記の質問に答える義務があります】

《丹青飛狐がネット上に公開した公開質問状》

この公開質問が行われた背景には、以前からこうした芸術団体が作品を使い多額の金を不正に入手しているという疑惑があったことに由来します。実際、劉大為の作品は2億5000万元(約35億円)で販売されるなど、公営である美術家協会や本人に多額の金が流れていました。

美術家協会は、中国国内の芸術作品の監督権も有しており、芸術作品の価格も事実上、同協会が定めています。このため、「作品の価格操作による脱税や賄賂が頻繁に行われている」といった問題が数年前から報じられていました。

中国では習近平による腐敗撲滅運動の影響で、5年で25万人の汚職公人が逮捕されたと言われています。美術・芸術分野で私腹を肥してきた者たちにその追及の手が伸びるのも時間の問題でしょう。

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