日本映画と中国人(後半) | 周来友 オフィシャルブログ

周来友 オフィシャルブログ

中国出身のジャーナリスト、タレント。
公式ホームページ:http://zhoulaiyou.jp


テーマ:
昨日は、日中国交正常化後、多くの日本映画やドラマが中国に流入し、当時の中国人の精神文化にとても大きな影響を及ぼしてきた、というお話をしました。

今日はその続きです。1995年にNHKで放送された「大地の子」というテレビドラマがありました。山崎豊子氏の小説が原作となっているこのドラマは、戦後、残留孤児となった日本人の半生を描いた物語で、ロケのほとんどを中国で行いました。
 
{BAFA0FA6-CF99-4C53-909B-DD92628AA38C}
《大地の子は、残留孤児問題を改めて日本社会に大きく投げかけた》
 
この作品を書き上げる際、原作者の山崎氏が当時の中国総書記である胡耀邦と面会し、中国での取材について直談判をしたことは、今も驚愕の出来事として語り継がれています。残留孤児という政治的にも非常にデリケートな問題にスポットを当てた同氏のこの作品は、これまで知られることのなかった残留孤児の悲惨な人生、そして残留孤児に手を差し伸べた中国人の善意について描き、日中両国の人々の戦争観に大きな影響を及ぼました。

 さらに2000年代になると、日中の映画交流は《日中合作映画》という形で発展していきます。2005年に公開された高倉健さん主演の合作映画、『単騎、千里を走る。』では中国人俳優との共演も実現し、当時日中関係が政治的に不安定となっている中、明るいニュースとして報じられました。

{B13EEE70-66CB-42A0-A828-309F2A1DD5B1}
《中国でも非常に話題となった2005年に公開された『単騎、千里を走る。』》
 
日中合作映画は、芸術性の高さなどから世界的にも注目されるようになります。その後も2006年の《呉清源〜極みの棋譜〜》や2007年の《鳳凰 わが愛》など日中合作映画が次々と制作され、作品を通じて国民レベルでの相互理解も進んでいきました。

 映画文化を通じて中国人の日本人像が大きく改善されていったことは間違いないでしょう。こうした、政治的な問題を超えて両国国民に大きな影響を与えてきた文化交流が今後も永遠に続いていくことを願ってやみません。

周来友さんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス