周来友 オフィシャルブログ

中国出身のジャーナリスト、タレント。


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本日、「2018北京・日本映画週間」が開幕されました。今回は第8回になりますが、日本映画のファンが大勢参加する見込みです。

日本ではあまり知られていないかもしれませんが、2014年に亡くなった俳優の高倉健さんは中国では幅広い世代に人気の憧れの存在でした。中国での高倉健さんに対する評価は、「国や政治を超えた偉大な人格者」と言った感じではないでしょうか。

こうした話を聞くと信じられない方もいるかもしれませんが、高倉健さんが亡くなった時、中国外交部(外務省に相当)の報道官が公式の会見の場で、「高倉健先生は、中日間の芸術分野における交流促進に偉大な功績を残された」と、異例とも言えるコメントを発表したのです。俳優とは言え、日本人の民間人がここまで高い評価を受けた背景には何があったのでしょうか。

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《高倉健さん急死のニュースから数日後、中国政府は異例とも言える哀悼の言葉を述べた。高倉健さんが多くの中国人から尊敬されていたことが分かる》

1972年、日中国交正常化条約締結後、中国では日本との間で経済交流が進むと同時に、日本の映画やドラマなどの娯楽文化が紹介されるようになりました。そうした中、戦後、中国で初めて放映された日本映画が、高倉健さん主演の「君よ噴怒の河を渡れ」だったのです。当時の中国人には相当カルチャーショックだったようで、この映画が放映されるや、主人公を演じた高倉健さんのような硬派で無口な男こそが男性として理想的な人物像であると考えられるようになったほどでした。

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《高倉健さん主演映画は、中国でリメイクされ福山雅治さんも出演している》

その後も80年代から90年代にかけて、日本映画で主演を演じた、中野良子氏、栗原小巻氏、山口百恵氏、三浦友和氏、宇津井健氏など、日本人俳優たちの作品が次々と公開され、大ヒットを飛ばします。具体的には、「野菊の墓」、「サンダカン八番娼館 望郷」「生死恋」、「遙かなる山の呼び声」、「人間の証明」、「砂の器」、「男はつらいよ」などが有名でしょう。

また、80年代には中国でも日本映画が撮影されるようになりました。1980年に公開された井上靖氏原作の「天平の甍」は、中国の蘇州でロケが行われ、中国政府が全面的にバックアップした話も知られています。

戦後の中国は、社会が混沌としていたこともあり、国内で映画などを作る土壌が形成されていなかったため、日本を始めとする海外の映画を輸入し、国民に娯楽を提供していました。もちろん、その中には日本のアニメや漫画も含まれています。

さらに90年代になると、全編中国ロケの日本ドラマも制作されることになります。次回は、こうした作品が政治を超え、中国の人々に与えた影響についてお話したいと思います。

















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