中国外相が激怒の理由 | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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今、日本の政界は森友学園関連の資料改ざん事件で大きく揺れています。政治家は火の粉が自身に降りかからぬよう、必死に責任を押し付けあっています。

そんな日本とは対照的に先日、中国では外交部(日本の外務省に相当)の大臣がメディアの記者に怒りをぶちまける様子が報じられ話題となっています。

騒動は今月8日午前、中国メディアセンターで行われた王毅外相の記者会見で起こりました。きっかけは『中国現代快報』の記者が投げかけた質問です。中国の外交政策などに関する記者会見が終わり、外相が会見場所から立ち去ろうとした時、『中国現代快報』の記者が次のような言葉を外相に投げかけたのです。

「大臣、このところ精日分子(精神的日本人)たちが中国に挑発的な行為をしていることについてどう考えていますか?」

ここで言う「精日分子」とは、最近中国を騒がしている若者たちのことで、この若者たちは、「南京大虐殺はたったの30万人だった。少ないのに騒ぎすぎだ」といった発言をネットにアップしたり、抗日戦争の記念碑の前で、日本軍の軍服を着て撮影しその様子をネットにアップしたりしています。

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《この男性は南京の戦争記念館の前で、たったの30万人と発言し逮捕された》

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《今、中国で話題となっている若者による日本軍のコスプレ写真》

炎上商法の一種だと思われますが、中国では彼らのように、戦時中の日本の行為を肯定的に捉え、模倣する若者が増えているのです。今年2月には南京市にある抗日戦争記念碑の前で日本軍の軍服を着て写真撮影を行っていた20代の若者二人が、《治安管理処罰法》によって逮捕され15日間の勾留を言い渡されました。

こうした若者に対してコメントを求められた王毅外相は、「中国人的败类(中国人の恥)!」と声を荒げ怒りを表したのです。こうした若者の出現は、これまで愛国(反日)教育を行ってきた中国政府にとって思いもかけないことだったのは言うまでもありません。

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《知日派の王毅外相も今回の若者による行為を中国の恥と切り捨てた》

80年代以降に生まれた若者の多くは、日本の漫画やドラマ、映画、アイドル、サブカル文化の影響を強く受けて育ってきました。そうした中、普段テレビなどで目にしていた反日ドラマの日本兵をコスプレする若者も出てきたのです。こうした若者のほとんどは政治的な意図などなく、こうした行為をしていると考えられます。

こうした事件をきっかけに、中国政府がさらに愛国教育を強化するのではないか心配になります。

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