シズイザ、臨也女体化です!にょた臨也⇒甘楽ということで(笑
シズちゃんをヤンデレにしたかった、んです
最近シズちゃんの様子がおかしい。
ぼおっとこっちをみたかと思えば、なにかを考えるような仕種をして。
何を考えてるかは知らないけど、私と二人っきりのときは止めてほしい。
「ってなわけなんだけど新羅、原因知らない?」
「僕が知るわけないでしょ、僕が知ってるのはセルティが世界で一番可愛いということだけだよ!」
相談する相手を間違えたかもしれない。私はセルティに対する新羅の惚気を聞きながらそう思った。
「知らないならいいや」
新羅なら何か知ってるとおもったのにな…。と呟けば僕は静雄の何さ、と言われた。
「というか甘楽、君仕事は?」
「私はオフ。シズちゃんは仕事だから暇だったの」
「暇だからってこないでほしいなぁ…」
そんな風にため息をつく「友人」に私は笑みを浮かべた。
「まぁ私は帰るよ、またね新羅」
「はいはい、またね」
私は知らなかった。偶然新羅のマンションから出てきたところを、仕事中だったシズちゃんに見られていたことを。
シズちゃんが、壊れ始めていたことを。
新羅のマンションから出た私はいつも通り池袋駅を目指して歩いていた。
昔は、人間が一番好きだった。でも今はシズちゃんが一番好き!!だから情報屋も止めた。
そうしたら、私にはわからないけど大分丸くなったらしい。紀田くんや帝人くんにまで言われてしまった。
そういえば、情報屋をやめてから友人が増えた気がする。
ドタチンや狩沢たち、後トムさんや杏里ちゃん、紀田くん、帝人くんとも。最後の三人は、なんで仲が良くなったのかわかんないけど。
普通に喋りかけてくる。
そこらへんからだったか、シズちゃんが考え込むようになったのは。
「あれ…?」
何かに行き着いた、気がした。けれどそれを考える暇もなく私は、頭を殴られ、気を、失った。
♂♀
目を覚ませば見慣れた天井。シズちゃんの家の、だ。だからすぐにここがシズちゃん家で私はシズちゃんのベッドに寝かされていることがわかった。
「…起きたか」
声が聞こえた方を見るとシズちゃんが立っていた。シズちゃんはすっと私に近づき、ベッドに腰掛けた。ぎしっと音がなる。シズちゃんは私の頭を撫でた。
「シズ、ちゃん…」
「頭痛くねぇか?一応かなり手加減したんだが…」
撫でながらそう言われ私は誰かに頭を殴られたことを思い出した。シズちゃんだったんだ。
でも、どうして…?
そこで私はようやく自分の異常に気付いた。
「手、錠…?」
私の右手には手錠がかけられていてもう片方はベッドにつけられていた。
「これ、何さ…」
何の冗談だよ……と呟けば冗談なんかじゃねぇ、と返された。
いやいやいや、冗談じゃ
なかったらなんなのさ…。そう思っているとシズちゃんが口を開いた。
「お前、もう外出んな」
と。その声はまったくと言っていいほど怒りはなく、本当にいつもどうりで逆に怖い。
一体どうしたというのだろうか。