前回記事(その155)に引き続き都知事選2024の考察を。
■小池百合子と蓮舫の差が開いてきている模様
まずはこちらの件。
〈フライング蓮舫vs AIゆりこ〉「気配消し」「安全運転」の小池陣営、“金縛り”状態の蓮舫陣営からは不協和音も…首都女帝決戦は思わぬ凡戦も
2024.06.15 集英社オンライン
>「蓮舫氏の出馬表明前に立憲が実施した調査では、小池氏と蓮舫氏は10ポイント差で、蓮舫氏は逆転可能な差と認識していました。ただ、その後は小池氏と蓮舫氏の差が開いてきているようです」(立憲関係者)と、苦戦を強いられているようだ。
「集英社でも。やはりどの媒体の調査でも『小池知事が先行』『蓮舫は既に失速』という傾向が顕著ですねぇ」
うむ。
この記事でもう一つ気になるのは以下の点である。
>そんななか、泉氏は14日の会見で、都知事選での蓮舫氏への推薦を見送り、支援にとどめることを明らかにした。
「あらら。蓮舫はついに立憲民主党からもハシゴを外された?」
どうも、そのへんが蓮舫サイドは曖昧であり迷走気味でよくわからん?感じで。
■立憲民主党のステルス支援?迷走?
まずは6月14日の以下の東京新聞記事を見てほしい。
立民・泉健太代表、蓮舫氏は「自主的に応援していく」 「オール東京」尊重し、推薦はせず 東京都知事選
2024.06.14 東京新聞
>泉氏は「蓮舫氏は『オール東京』でやっていきたいという考え方で、政党に対して推薦依頼などは行わないと聞いている」と説明した上で、「立憲民主党として推薦や支持は現在考えていない」と述べた。
「やっぱり、立憲民主党は今回蓮舫に対し『党としての推薦や支持』は行わない方針?」
うむ。この時はそんな感じだった。
のだが、直後に泉健太がこの東京新聞記事に噛みついて反論?しており。
【意味不明】泉健太代表「『蓮舫氏の推薦はせず』が誤解のもと。応援しないような印象に。私たちは全力応援、全面支援します。自主的に応援していく」
>そもそも、この東京新聞の見出しが誤解のもと。
>立憲民主党は蓮舫さんを全面支援します。
「えーと。つまり立民は『表立っての推薦や支持』は行わないけど、裏では党として(自主的に)全力応援、全面支援していく、と?」
迷走気味でよくわからんが、結論としてはどうやらそういうことに決まったらしい。
「つまり今回蓮舫は『政党推薦求めず、無所属で立候補』という形を取るが、裏では実質的に政党の支援を受けると。それって小池知事と結局同じスタイルですよね?」
まさにその通りで。
元々、都知事選で「政党推薦求めず、無所属で立候補(しかし実質的には自主的な政党支援を受ける)」というスタイルは、前回の2020都知事選で小池百合子が採用した手法である。
小池都知事、再選出馬を表明…政党推薦求めず「東京大改革を都民と」
2020.06.12 読売新聞
>自民、公明両党などの政党には推薦を求めず、無所属で立候補する。
「なるほど。2020都知事選でも小池知事は同じスタイルだったのですね」
うむ。で、今回も小池知事は前回2020と同様、「政党推薦求めず、無所属で立候補(しかし実質的には自主的な政党支援を受ける)」というスタイルを踏襲している訳だ。
そして蓮舫も今回、結局はこの「小池百合子スタイル?」をパクって、「政党推薦求めず、無所属で立候補(しかし実質的には自主的な政党支援を受ける)」というスタイルを採用する模様。なので立民だけでなく共産党なども同様の自主支援?の形になるらしい。
「今回蓮舫の出馬表明の直後、共産党が大はしゃぎで前に出過ぎて選挙ビラとかまで勝手に?作り始めたのも蓮舫失速の原因と言われてますから、蓮舫としては軌道修正し、共産党などの政党色を極力有権者に隠したい、という思惑もあるのでしょうね」
その思惑は間違いなくあるだろうな。
「蓮舫が今回『政党や組織のためでなく都民のための政治を!(キリッ』とか言い出してるのも、完全に小池百合子の『都民ファースト』というキャッチコピーのパクリですよねぇ」
うむ。この点も誰が見てもそうだろうな。
「蓮舫は『小池知事にパクられたくないので!(ドヤァ』とか言って政策を出し渋っていたくせに、むしろ蓮舫サイドが小池知事の手法や主張をパクリまくってるような」
そんな感じやな。
■そしてオールドメディアのいつものダブスタ全開?
ま、別に小池百合子も著作権?を主張はしてないだろうし、蓮舫がパクリまくってる点はこの際置いておくとしても。
「おかしいだろ!」と思うのはオールドメディアのいつものダブスタであって。
ここまで考察してきた通り、今回の都知事選では小池知事も蓮舫もどちらも、結局は
【政党推薦求めず、無所属で立候補(しかし実質的には自主的な政党支援を受ける)】
という「小池百合子スタイル」を採用している。
つまり表向きは『政党ではなく都民のための政治を目指すので、無所属で出馬し政党推薦は求めません!(キリッ』などと言いつつ、実態としては(自主的な)政党支援は受ける、というスタイル。
具体的には以下が「表立った推薦はしないが実質的には党が全面支援」という形になるのだろう。
小池知事側:「都民ファーストの会、公明、自民、連合(、国民民主党)」
蓮舫側:「共産党、社民党、立憲民主党」
「それってズバリ言えば、共産党などの政党色を隠す【ステルス支援】ということですよねぇ」
うむ。
その点では「表向き推薦はしないが裏では蓮舫を実質支援する立憲民主党や共産党」も「表向き推薦はしないが裏では小池知事を実質支援する自民党」も、何も変わらないはず。
もし後者を【姑息なステルス支援だ!】と言うなら、前者だって間違いなく【姑息なステルス支援だ!】と言わなければ、フェアではないだろう。それはアンフェアである。
ところがオールドメディアはいつものようにこの点でもダブスタ全開、アンフェア全開であって。
オールドメディアや極左御用コメンテーター?らは、後者に対しては「これはステルス支援だ!姑息なやり方だ!」「いくら隠したって分かりますよ、有権者はバカじゃないんで!(キリッ」などと、ドヤ顔の大合唱で小池知事や自民党らを猛批判しまくっていた訳だ。
「玉川徹とかカンニング竹山とかですね」
ところが、後で結局同じこと(ステルス支援)を蓮舫・立憲共産党サイドがやり始めたら。
オールドメディアや極左御用コメンテーター?らは180度一転豹変。
彼らは前者(立憲民主党や共産党)に対して「姑息なステルス支援だ!」みたいな批判は「一切全くしていない」ように見える。
「確かに。これもまた露骨でわかりやすい偏向報道ですねぇ」
結局、コイツらの主張や偏向報道って、『中国の核はきれいな核!(キリッ』などとアホな主張をしていた共産主義者達のダブスタ主張と何も変わらないのではないだろうか。
■こんな話も
立憲・鎌田議員「内閣支持率16.4%の岸田政権。8割強が支持していない!即刻,解散すべき!」 → なお、立憲民主党の支持率がコチラ → www
「内閣支持率は最低更新だけど、自民党の政党支持率はむしろ上昇して内閣支持率と並んだ。これって『ただ岸田首相が支持者に猛烈に嫌われているだけ』で、自民党の潜在的な支持者はたいして減ってない?ような」
うむ。政党支持率を見る限り『「岸田が首相」というデバフ・ハンデがあまりに強烈過ぎて最近連敗気味だが、総裁選で「本来の自民支持層にきちんと支持される」まともな新首相・新体制に変えることができれば、選挙勝率5割以上くらいはすぐ届く?』という気がしないでもない。
「といっても、石破とか河野とか茂木とかでは『何も変わらん』気もしますが。『岸田色や古い政治家を一掃』するくらいの思い切った刷新ができれば、ですかね」