【新日本ファクトチェックセンター】
093

前回記事(その92)に続きジャニーズ問題を。今回は当該テーマの中でも重要な内容かも。

 

 




■表と裏が逆さだって、本当は誰も知らない?

まず、以下の記事を読んでみて欲しい。

匿名の誹謗中傷受け告訴状提出 ジャニーズ性加害問題当事者の会 平本淳也代表 警察が捜査へ

 

 

【後日追記】上記ヤフー記事が削除されたのでTBS側のURLも貼る

 


上記の「TBSの記事本文」だけ読んで、君らはどんな印象を受けたかね?


真琴「当事者の会であり性被害者でもある元ジャニーズJr.の平本淳也氏が、狂信的なジャニオタの逆恨み?で『嫉妬』『売名行為』などと不当な誹謗中傷・暴言に晒されている? 酷い!平本さん可哀想!」

うむ。この記事本文だけ読むと、何も知らない人はおそらくそんなイメージで本件を受け取るだろう。マスコミ側は敢えて(意図的に)「そういう書き方」をしている。

テレ朝の記事では文言が「生きる資格がない」「死ね」だったが、トーン自体はほぼTBSと同じ。
マスコミ記事の中では、平本淳也氏への誹謗中傷?の内容は主に以下のような暴言ワードだった、ということになっている。

「デビューできなかった嫉妬」「売名行為」「生きる資格がない」「死ね」


知らない人がこうしたマスコミ記事だけを見て判断する限り、本件はそういう話でしかないだろう。
ところが、本件の【実態】は、実は上記とは大きく乖離した、全くかけ離れた物だと言える。

翔子「え!? それはどういうことですか?」


平本淳也氏がネット上で以前(1~2ヶ月前)から主にジャニーズファンの間ではかなり大炎上していた。
そこまでは確かに事実であり上記の通り。

しかしその内容は主に以下画像のような物であって。上記のヤフーのTBS記事も、本文だけでなく「コメント」を読んでみると、ネット炎上の内容が「これらマスコミ報道とは全く別の実態イメージ」という印象を受けるのではないかな?


093_02


真琴「え!?暴言ワードというよりは、平本淳也氏の言動の矛盾や疑問点を指摘し、彼に説明を要求する真相追及的なコメントが大半、ではないでしょうか? なんか当初のイメージと全く真逆です」

そこよ。

このヤフーのTBS記事のコメント(おすすめ順)のトップにあるコメント(上記画像の物)やその返信コメント(既に200件近くある)を読むだけでも、ネット民の大半が平本淳也氏のどういう点に疑問を持っているのか?、何故大炎上しているのか?、は概ね理解できると思う。一応以下にも書いておく。

◆◆◆◆◆
ネットを検索すると平本代表のことがいろいろ出てくる(真偽はわかりません)。
1、ジャニーズを辞めたあと、ジャニーズ関係の本(批判ではない)を書いて、ジャーナリストとして生活していた。
2、自分の弟をジャニーズに入れた。
3、1の本を読んで、相談にきた子供や親御さんにジャニーズに合格するための指導し、多くの子供たちをジャニーズに合格させた(これって加害者側じゃないのかな?)
4、マスコミの取材に対して、「自分は被害者ではない」と言っていた。
5、ジャニーさんのお別れの会で三次会まで参加し、笑顔で写真を撮っていた。
6、過去のSNSを一斉に消した(何が書いてあったのだろう)

まあ、ジャニーズ辞めたあとも、ジャニーズネタで生活されてきた方というのは、間違いないような。
◆◆◆◆◆


■平本淳也氏やマスコミサイドによる論点のすり替えが行われている?

翔子「では、『売名行為』『生きる資格がない』みたいな暴言ワードでの誹謗中傷というのは真っ赤なウソ?」

いや、そうした暴言ワードが「ネット上に一切ないか?」と言えば、少しはあるのかもしれん。

①『売名行為』『生きる資格がない』みたいな暴言ワード
②平本淳也氏の言動の矛盾や疑問点を指摘し、彼に説明を要求する真相追及的なコメント

つまり上記の①②の両方がネット上のコメントとして存在した、と想定される。

しかしワイがこれまでTwitter(X)とかnoteとかブログとかでジャニーズ問題関連のネット情報を漁ってきた範囲で言えば、「平本淳也氏関連のコメント・ネット民発言」の大半は圧倒的に②であって、①みたいなコメントはほとんど見ていない。感覚的な比率で言えば1%未満くらいではなかろうか。

客観的にみて、平本淳也氏が一部ネット(主にジャニーズファンの間)ではかなり大炎上している、というその理由は②の要素だ、としか考えられない。

にも関わらず、「ジャニーズ性加害問題当事者の会」やマスコミ側による「大本営発表?」ではそういった「本質」「真の炎上理由」は徹底的に伏せられ一切言及されない。誇張抜きで「全マスコミが完全スルー」というのが今の状況かもしれん。

そして本件の本質からかけ離れた「暴言ワード」だけを取り上げて、「本件の実態、真の炎上理由をを知っている人」から見れば「ハァ?コイツら何言ってんの?」と疑問符しかつかないような「的はずれな報道」だけが表の(マスコミの)世界では流布されている。

真琴「それって(平本淳也氏側による)意図的な『論点のすり替え』が行われているのではないでしょうか?」

うむ。実態を知れば、普通は当然、そう考えるよな。



■平本淳也氏への前述の疑問点の妥当性を考察

生姜教授「炎上の理由が何だというのだ!どうせ全部、狂信的なジャニオタが事実無根の内容をデッチ上げただけで取り上げる価値もないデマなのだろうが!」

現時点ではその可能性が「完全にゼロだ」とまでは断言しない。

しかし、ワイなりに調査した結果、「上記1~6」の内容は、「大半は指摘内容自体は事実ではないか?」と思える程度には根拠のある疑問点だと考える。

たとえば「1」。調べれば平本氏がジャニーズ関連本を多数執筆していたのは確かに「事実」だとわかる。
ワイが本の中身を全部読んだ訳では無論ないので、(批判ではない)の部分は違うかもだが、30冊以上は執筆していた模様。

翔子「そんなに大量執筆していたなら『プロの物書き』の範疇でしょう。つまり平本氏は『元ジャニ』の立場や経験を利用して飯を食ってきた(金儲けしてきた)プロの業界人なのですね」

うむ。

「3」についても。
『【ジャニーズの入り方】オーディション内容や応募方法の裏ワザ』で検索すると、デイリーニュースオンラインの記事が今もヒットするはず。一部を抜粋すると。

>僕の元には「どうしたらジャニーズに入れますか?」という質問が多く寄せられてきて、これまでに結構な合格率で送りこんでいると自負している。

つまり平本氏が「子供や親御さんにジャニーズに合格するための指導し、多くの子供たちをジャニーズに合格させた」というのはデマでもなんでもなく、(平本氏本人が虚偽の記事を書いたのでない限り)「否定できない事実」と思える。

真琴「それって、平本淳也氏は退所後もジャニー喜多川氏の『性加害行為』の企み?に実質協力・共謀して生贄?を供給し続けた『ガチの共犯者』ということですか」

事実関係はまだ断定しないが、現状、その可能性は実際否定できないだろう。

 

「4」についても、実際にそうした動画や画像は存在する模様。

 

翔子「え!?では平本淳也氏は実際には被害者ではなかったのに、被害者のフリをして(詐称して)事務所に金銭等を要求していたのですか?それは詐欺では?」

あまり先走った発言は控えるべし。現時点ではまだ「その疑惑がある」というだけだ。とはいえ、無視できるほど軽い疑惑でもないのは事実だが。

ここで全部書いていると長くなるし、ワイが書くまでもなくこれまでにも既に平本氏関連のそうした疑惑の考察をしている人は何人もいる。

「平本淳也 怪しい」とかで検索等すればそうしたサイトが多数ヒットするはずなので、具体例の指摘は一旦ここまで。各自で判断してみて欲しい。

ともあれ「狂信的なジャニオタがー!」とかでは決してなく、普通の人が客観的に見ても「え?これってどういうこと? おかしいのでは?」と疑問に思うような「深刻な疑惑」が平本淳也氏には複数あったのは事実。

平本氏がこれだけネットで炎上していたのには、逆恨みとか誹謗中傷とかでは全くないそれ相応の「理由があった」ということ。



■「プロの業界人」としての説明責任を平本淳也氏は果たすべきだろう

前項で考察した通り、先に述べた平本淳也氏の数々の「疑惑」は、それ相応の理由がある内容だと考えられる。

そして前述の通り平本淳也氏は「プロの業界人」である。芸能関係で印税等で多額の金を儲けてきた人種である。当然、その発言には「責任」が伴うのは言うまでもないことで。


プロである以上「自分は『説明責任』ガン無視で疑惑の一切の説明を拒否しているくせに、それを棚に上げて他者にだけ上から目線で『説明責任を果たせ!』と要求する」などという「甘え」「ダブスタ」は許されるはずもない。

ところが現状、平本淳也氏はそうした疑惑に対して「ダブスタ全開」であり、自身の説明責任を果たそうとは一切せずに疑惑の追及からひたすら逃げ回っているように見える。

真琴「なんか平本さんってむしろかなり卑怯な人に思えてきます」

真琴の平本氏への印象も、冒頭の時点とはだいぶ変わったみたいやな。

さて、こうした考察を踏まえて、もう一度冒頭のTBS記事を読むと、どんな印象を受けるかね?

翔子「ひょっとしてコレ平本氏は、『暴言ガー!誹謗中傷ガー!』という表向きの建前で、(自分にとって非常に都合の悪い)平本氏の疑惑の説明を執拗に要求する真相追及的なネットコメント等を削除させ闇に葬り恫喝・威嚇し、説明を一切拒否したまま疑惑を有耶無耶にして誤魔化して逃げよう、という卑劣な情報隠蔽の意図が裏の(真の)目的なのでは?」

真琴「あー、確かに。ていうかもはやそうとしか思えない気がする」

ま、断定まではしないが、ここまでの事情や知識をきちんと知った上で、普通の人が判断すれば「そうだろう」と思う人は多いだろうね。

しかし、そうした事情・知識を知らない一般人がマスコミの大本営発表記事を鵜呑みにしただけだと冒頭のようなイメージだけで受け取られてしまう。両者のイメージほぼ「真逆」と言っていいだろう。

「表と裏が逆さ」とタイトルにつけたのは、そのあたりの話なのである。

翔子「なんか、ジャニーズ事務所側だけでなく、本件は『ジャニーズ批判側?』による特定の偏った意図に基づいた情報工作が存在する? 色々と闇が深い、ドロドロとしたかなり混沌としたテーマみたいな気がしてきました」

ワイもそう考えている。少なくとも東京新聞とかの薄っぺらい「マスコミ記事」だけをただ追っていてもこの問題の「真相」は決してわからないだろう、とは思える。

少なくとも、真相が不明な現段階で安易な「善悪二元論」みたいな先入観・偏見を持つべきではないだろう。

なので今後も考察を続ける予定だが、さすがに長文過ぎるので今回は一旦ここまで。続きはいずれまた。