今年も、大人の夏休みと言う事でお盆休みに富士スピードウェイで開催される
軽自動車の耐久レースK4GPに参戦してきました。
ドライバーは、お客さんからの有志メンバー。
K4GPへの参戦は、今年で2回目の参戦になります。
去年は5時間500kmへ参戦を行いましたが、500km経験済みチームは晴れて、
夢(未知)の10時間1000kmの耐久に参戦できる資格があります。
1000kmの場合は、準備の日程も含めると1泊2日のスケジュールになるし、
炎天下の中ドライバー一人辺り平均1時間20分ぐらいの持ち時間になります。
大丈夫なのか?など、不安もある中。
チームメンバーと協議の結果、
満場一致で1000kmへ参戦しようと決定しました。
誤解が無いように前置きしておくと、
ゼロマックス南関東店は、決して競技屋さんとかスパルタンな風土のお店では無く、
ストリートからサーキットまでカーライフを楽しむサポートをするお店。
と言う印象のお店です。
でも、クルマ好きが集まり、
モータースポーツに参戦するのであれば、「挑戦する事」に迷いはありませんでした。
むしろ、その為に体作りをして本番に臨むまで!と前向きで自主的なお客さん達に後押しされ参戦する事となりました。
参戦が決まれば、実現できるように各準備をするまでです。
事務的な処理は淡々と進め、車両の準備は澁澤メカが休み中もコツコツと準備を進め、参戦準備です。
私達が参戦するクラスはGP2クラス。
ホンダトゥデイで参戦です。
分かりやすくクラスの違いを説明すると、
GP1 = AT車両に限る
GP2 = 850cc未満 NA/量産ベースのハコ車
GP3 = NA換算850cc以上 過給機付き/量産ベースのハコ車
GP4 = R車両850cc未満
GP5 = R車両850cc以上
と、5クラスにクラス分けがされています。
人気のクラスは、私達も参戦予定のGP2クラス。
耐久レースと言えば、耐久力のあるNA車両が人気で、GP2クラスは51台のエントリー。
次に人気なのが、ターボのハコ車ベースが参加できるGP3クラスで45台のエントリーと続きます。
他のクラスは、レーシングカーのようなクルマ達で、迫力のあるマシンが集まるクラスです。
エントリーリストを見ると、今年の1000kmは、各クラス合計で120台の車が一斉に走る事になりました。
ある程度、エントリーが決まると次に気になるのが燃料の規定です。
毎年、直前に発表される使って良い燃料の量が作戦のキーポイントとなります。
去年は、ガソリンが余るぐらいの数量でしたので、各ドライバー自分の限界まで全開走行を行ってアタックしました。
それでも、トゥディは涼しい顔して不安無く走り切るぐらいに耐久力があり驚かされました。
さて今年は・・・。
大会本番の8日前。
8月8日に燃料の発表。
そんなに大きく変更は無いんじゃないかな?と思っていた燃料ですが・・・。
そんな予想は大きく外れ、
GP-2クラス:85L
給油の義務回数は4回。
と、大幅に燃料の量はダウン。
ちなみに、去年は110Lだったので25Lも少なくなりました。
仮に富士のコースを4.56kmで計算すると、
1000km走行するのに219周となります。
去年の燃費データーだとゴールまで走れない。
となると、作戦の中心は「燃料をどう持たせるか。」が中心となります。
そこから、分かりやすい指標は回転数の縛り、出来る限りのエコラン。
でも、タイムはこのぐらいで周回して欲しいと言うわがままなお願い。
タイヤは、Sタイヤを用意していたけど、ラジアルハイグリップにしよう。
直前で、澁澤メカが点火系の強化をするなど、出来る限りタイムを下げないように燃費を稼ぐ方法を模索しながら準備を行いました。
でも、本番前に最終的な燃費テストをしている時間は無いので、
仮想的に燃費を決めてそこから目標の周回数を決める作業。
手探りの中、仮説を立て打ち手を決める作業は、ある意味会社の予算組みをする感覚に近いかもなんて思いながら、一つづつ決めて行きました。
仮想的に決めた燃費は、去年よりプラス2キロ燃費を伸ばしましょう!
レースをしながら、燃費を2キロも増やすなんて出来るの!?なんて自分も思いながら、
でも、そうしないと全然周回数が伸びないしなぁ。なんて言う葛藤。
最終的には、澁澤メカがラストのスティントを担当してガス欠症状を察知したら出来る限りエコランをして、ゴールまで繋ぐ。
予定通り燃費が伸びてアタック出来そうだったら、決死のアタックを行って順位を上げる。
と言う、最後は人の勘に頼る作戦?(作戦なのか?)で決定!
そんなこんなで、バタバタ本番を迎えるのでありました。
前日の準備は、朝4時ゲートオープンにも関わらず3時ぐらいには大賑わい。
ゲート前で澁澤やお客さん達を見つけると、寝れないので1時には到着してました!
と、運動会前の子供のようなテンション。
早く到着して何するの?と言っても、テントの設営だったりクルマの準備だったり、練習走行があったり、後は仮眠の時間。
その日の夕方は、まだ何もしてないけど出場メンバーとミーティング(打ち上げ)
沢山食べて、沢山飲んで、決まった事は、
無事に完走。
無事に帰る。
その夜は、貴重な体験の富士スピードウェイ内で一泊。
本番当日は、朝5時からリーダーミーティングなので4時には起床。
いよいよ、レーススタート直前。
K4GPのスタートの面白い所が変則ルマン式スタート。
スタート準備をしているクルマに、スタートの合図に合わせてチーム員がクルマへ走りシールを剥がすとスタートです。
走るチーム員は、サーキットにふさわしくない格好で走る事。
となっているので、コスプレしてスタートです。
※刺激の強い画像の為一部加工しています。
ゼロマックス南関東店は、悪ドラえもんと悪のび太。
宴会慣れしてるお客さんが自主的に企画、準備をしてくれて会場の注目を浴びてました。
スタートは順調。
混戦の中、1番目のドライバーは冷静に接触無く危険なコース上をすり抜けながらトリッキーな作戦を遂行。
2番目のドライバーは、安定したラップタイムを保ちポディションを上げ周回数を稼ぐ。
3番目、4番目のドライバーは、燃費設定が一番厳しいスティントで、燃料を気にしながら周囲のペースに合わせて走ると言う一番難しいスティント。
計算通りに走っても、燃料0で給油してバトンタッチと言うこの作戦上一番無理あるスティントを何とか乗り切ってもらい、
給油を終えた、
5番目のドライバーは、ゴールに向けて調整が必要で、真夏の暑さの中、
一番のロングスティントを走行してもらいました。
6番目のドライバーは、最後のスティントのドライバーへ繋ぐ為に燃費走行に徹してもらい、
最終的な追い上げの時を待ちます。
そして、
7番目のドライバーは、今まで温存した燃料を使い一気に追い上げ。
澁澤メカからガス欠症状が発生!との無線で一報を受けた時には残り15分ぐらい。
なんとか、ガス欠で止まらないようにクルマを走らせ10時間完走!
こんな流れで、当初の目標であった、無事に完走。無事に帰る。は達成。
この無事にと言うのが結構難しくて、各チーム大なり小なりの接触やクラッシュがある中、擦り抜けて走り切る。
と言うのはとても難しい事。
それが出来ただけでも、大満足。
軽自動車を10時間レーシングスピードで走らすと言うのは、各メンバーの協力が無ければ絶対にできない事。
このチームメンバーと一緒に達成できたことは本当に良かった!と思います。
おまけに、最終的な結果は、
周回数196周
総合 61位/120台中
GP2クラス 26位/51台中
と、保々真ん中の順位。
こちらも、去年と同じ真ん中ぐらいの順位なので定位置なのかな?
この達成感とこの充実感は、また味わいたい!と中毒性があって危険です。
チーム員からは、さっそく来年の話しも出てきていて、このプロジェクトはまだまだ続きそうです。
現状の状態を知りたいと言う場合や、
自己流でカスタマイズして来たけど、これから先分からない。とか、
サーキット走行したいけど、この車大丈夫?とか、
サーキットでのタイムアップにはどうすればいいの?とか、
色々な疑問に澁澤メカがお答えします。
カスタムコンサルティングサービス
http://www.zeromaxminamikantou.co.jp/consulting.html
10月22日(土)富士スピードウェイサーキットサポート募集開始!
毎回、初めて走行される方も参加していただく走行会です。
皆さんのご参加お待ちしております!
詳細はこちら
http://www.zeromaxminamikantou.co.jp/circuit2.html
要望を頂く事が増えてきたので、
中古車の在庫を見れるようにしてみました。
ゼロマックス南関東店のトップページから見ることが出来ます。
そんなに、台数はありませんが普通の中古車屋さんをやるつもりはありません。
ごく少数のコアな人達に向けてツボにハマりそうなクルマを取り揃えていきます。
チューニングパーツの専門家がクルマの状態を見て判断しているので、購入後のメンテナンスやチューニングもスムーズに対応。
お客様には安心してカーライフを楽しんでもらえるようにサポートします。
そして、買取も積極的に行います。
カスタマイズカーの売却時の難しさは経験ある人だと分かると思いますが、一般的には評価されづらい所が多いです。
でも、せっかくカスタマイズしてもらったお客さんのクルマは最後まで面倒を見たいと言う思いもあり、ゼロマックス南関東店に入庫歴のあるクルマは大歓迎です。
乗り換えの際の、部品移植など色々と相談にも乗れると思いますのでお気軽にお問合せ下さい。
VABの走行動画をまとめてみました。
リンクはこちら、
http://www.zeromaxminamikantou.co.jp/attack.html