FISCO SPECIAL STAGE TRIAL 第一戦 初参戦 | ゼロマックス南関東店のブログ

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4月20日(土)は、時折、雪がちらつく中、富士スピードウェイが主催で開催される「FISCO SPECIAL STAGE TRIAL 第一戦」通称FSSTにインプレッサGDAとお客様のFT-86の車両で参加してきました。

タイムアタックの時間は20分×2回のチャンスで、周回数は7周~8周ぐらい出来ると思いますが、クーリング走行も含まれるので、実際にタイムアタックできるチャンスは2周程度。
その中で、ベストラップを出す計算となります。

その為、他の車両のパスの仕方や、ホームストレートでのスリップの使い方など、全ての条件がその2周にピタリと来るように各参加者の方々が作戦を立てて、極限の緊張状態の中アタックを行っています。

出走車両は、ハイパーミーティングでも出走したインプレッサGDA-F型で出走です。
今回、ゼロマックス南関東店としてはもちろんの事、ドライバーの澁澤も初参戦となるので、全体の雰囲気をつかめればと言う所も目的としてありました。

ハイパーミーティングまでに間に合わせる形で仕上げたこちらのクルマは、富士スピードウェイは初走行で、ターゲットタイムは1分56秒~1分55秒に置き参戦です。
このクルマが2.0Lに拘り作成されている理由にも、競技への参加が大きく影響されています。

走行会の場合は、基本的にレギュレーションと呼ばれるルールがほとんど存在せずに基本的にはオープンクラスと言う形となるので、チューニングを行いタイムが出れば良い結果と言うイメージです。

それに対して、このような競技形式の大会は、レギュレーションに準じたクルマ作りが必要になります。そして、クルマの車種やエンジンの排気量は、参加するカテゴリーに対して大きく影響するので、2.0Lターボと言う1つのパッケージングは大切な要素となります。


FSSTに照らし合わせてみると、今回出走するクラスは、2.0Lターボがギリギリ上限となりヘビー級クラスとなりますので、ライバルはエボやRX-7などになります。
それに対して、この上のカテゴリーはスーパーヘビー級と呼ばれGT-R勢のモンスターマシンと真っ向勝負となってしまいます。最近EJエンジンの排気量アップでも主流となりつつある2.5L化を行っても、このカテゴリーでの勝負だと厳しい戦いになる事でしょう。

その為、もちろんパワーを出すなら排気量アップは1つの手ですが、競技となると安易な排気量アップはクラスを跨ぐことになるので、オススメでは無い場合も多く今回の車両は2.0Lに拘りました。


気になる出走の結果は、当初の目標タイムである1分56秒193でクラス6位とシリーズポイントを1ポイント獲得できました。

タイムは、1ヒート目に出たタイムで2ヒート目にタイムアップを狙いブーストをハイブーストモードにてアタックを行おうとしましたが、エンジンから異音が発生した為、コース上でのトラブル回避の為、2ヒート目は出走をすぐに取り止めました。

少ない時間で、アタックされているの他の参加者の方のご迷惑とならないように大事をとっての選択です。ドライバーとしては、好タイムを狙えるシチュエーションで行ってしまいたい気持ちも強かったと思いますが、ドライバーである反面メカニックである澁澤の中での冷静な判断だったと理解しています。

タイムとしては、2分切りを大きく更新する56秒台は、とても好タイムだと思うのですが、とにかくレベルの高い方達が多くトップタイムの方は、ランサーエボリューションで1分54秒386と驚異的なタイムとなりました。

今回の結果から見ると、トップタイム差は-1.807秒、3位の入賞圏内は-1.27秒の差となります。
富士スピードウェイのコース距離を考えると1.8秒の間に6台が入り乱れている様相で比較的混戦状態で第二戦も面白い戦いになるのかなと思います。


今回出た結果から、フィードバックを行い第二戦に向けて準備を始めます。
どんな方向でセッティングを行うかは、またブログで報告して行きます。


そして、お客様のFT-86ですが、今回は前回の走行からZERO/SPORTSの新商品ゼロプラスECUを入れてのアタックとなりましたが、自己ベストタイムを9秒更新する2分20秒となりました。ホームストレートでのトップスピードの伸びと、富士走行2回目と言う事もありコースに慣れた事も良い結果となったようです。

また、4点式シートベルトを装着して出走直前で締め直す際に、ドライビングポディション特に姿勢を調整させて頂きました。

クルマのシートはノーマルシートで、普段の運転しているシート角度でベルトを締めていました。経験上もっと立てた方がコントロールしやすいと思い、思い切ってシートを立てる方向に変更してシートベルトを締め直ししてもらいました。

実は、ノーマルシートやセミバケットシートでサーキット走行を楽しまれているお客様に多いのが、シートの角度が寝すぎている方を多くお見かけします。

私自信も、過去に修正されて1秒近くタイムアップした経験がるので、フルバケットシートを座った感覚の角度まで立ててみるとドライビングフォームが正しくなりうまく運転できるようになるかもしれません。

こちらのお客様は、ドライビングテクニックが急速に上達する状態にあるので、次はノーマルタイヤからハイグリップラジアルに変更を検討されても良いタイミングに来ていると思います。

タイヤをハイグリップ化すると、サスペンションの再セットアップとブレーキの冷却性能の問題が出てくるのかなと思いますので、ある程度仕上げて第二戦に臨んでもらえれば面白いと思います。

初めて参加してみた感想は、出走されている選手の方々のマナーがとても良く、フレンドリーな方も多く、ライバルでありながら仲間意識も感じて本当に良い大会だなとかんじました。

また次回も参加したいと思える大会ですので、興味がある方はお店までご来店頂ければ細かいお話しも出来るかと思います。

また、当日応援に駆け付けて頂いたお客様や、サポートして頂いたお客様には深く感謝申し上げます。

ありがとうございました。

今後とも、宜しくお願い致します。