ヒーリング記録17

― プロ野球を夢見た少年が、夢を掴むまで ―

先日、2025年のドラフト会議が終わりました。
そしてなんと、長年施術とヒーリングでサポートしてきたクライアントさんが、先日のプロ野球ドラフト会議で名前を呼ばれました。

彼と初めて出会ったのは、6年以上も前の事。

当時の彼はまだ線が細く、どちらかというと「夢を追う少年」という印象でした。
けれどもその目の奥には、強い意志と静かな炎が宿っていました。

ウエイトトレーニングを重ねるうちに、身体はたくましく成長し、数年前とはまるで別人。
身長も伸び、投げるボールも、僅か3年で球速も14キロ伸び、表情も、すべてが逞しくなっていきました。



■ ドラフト当日、一本の電話

ドラフト指名の直後、彼から電話がありました。
受話器の向こうから伝わる声は少し震えていて、それでも真っ直ぐに「先生、本当にありがとうございました」と。

その瞬間、僕の胸が熱くなるのを感じました。
彼の努力をずっと見てきたからこそ、まるで自分のことのように嬉しかったのです。

思わず口をついて出た言葉がありました。

「〇〇君の人柄が、選ばれた決定打だよ。おめでとう!」

プロの世界に入るには、実力はもちろん必要です。
しかし、今年の候補者は高校生・大学生だけで300人以上。社会人も合わせればとんでもない数になります。
では、なぜ彼が選ばれたのか?
その答えは、彼の「人間性」にあると感じています。



■ 嘘がつけない、まっすぐな心

ドラフト後のインタビューで、記者にこう答えていました。

「野球をプレイするのは大好きです。でも、人がプレイするのをテレビで見るのはあまり好きじゃないんです。」

この言葉に取材陣も驚いていました。
でも、それが彼なんです。

投球フォームも、トレーニングも、すべて自分の感覚でしっくりくるものをトレーナーと探求心で磨き、謙虚に必要な事を行ってきました。

目標とする選手はいない。
ただ、「自分が子どもたちの憧れになるような、皆から応援してもらえる様な選手になりたい」。
言葉の奥にある純粋さも彼の強さだと思います。



■ 終わらない自主トレと、支えへの感謝

監督の話では、練習が終わった後も納得のいくまで自主トレを続け、必要だと思えばどんなトレーニングでも行う。

結果を出すまで諦めない。

その探求心、そして「責任感の強さ」こそが、彼をここまで導いたのだと思います。

そして何よりも彼は、「感謝」を忘れませんでした。
監督やチームメイト、ご両親、そして僕にまで。
「自分ひとりではここまで来られなかった」と素直に言える彼の姿に心を打たれました。



■ 謙虚さが光る、誠実な人柄

インタビューを見ても判る様に、僕と話していても昔から誠実で嘘がつけませんでした。

仲間たちと共に泣き、笑い、支え合ってきたその姿が、画面越しにも伝わってきました。

球団監督も彼を高く評価していましたが、彼自身は決して驕らず『謙虚さ」があり、驕る事なく練習に打ち込んでいました。

そこが彼の一番の強さであり魅力なのかもしれません。



■ そして、行動で示す男

言葉より先に「行動」で示してきた彼。

自分を信じ、仲間を信じ、努力を積み重ねてきたその姿勢が、夢を現実に変えました。

ヒーリングを通して彼と関わってきた僕にとっても、

彼の人間性、生き方は0意識ヒーリング®︎を行う上で大切な心のあり方を、


僕に再確認させてくれた貴重な宝と成りました