海外に出よう!いやまぢで (12)  ~レールから外れる~ | 続:「はじめに言葉ありき。言葉は神とともにあり。言葉は神なりき。」

続:「はじめに言葉ありき。言葉は神とともにあり。言葉は神なりき。」

カリフォルニアから、あなたに届け。
ただのサーファー、歌うたい、オーガニック営業マン、改めオーガニック社長の生き様。
エゴも自己満足も見栄も嫉妬も味噌もクソも全部さらけ出して真っ直ぐ生きるのみ。
振り返った時、笑えるよねきっとね。

勝手に大好評、「海外に出よう!いやまぢで」シリーズ。
今回で、第十二話になります。(前回までの話はこちら)

今回は、
就職先が決まったばかりの海外女子大生:Yuriちゃん物語。


愛知県豊田市の田舎で、
まさに井の中の蛙的に狭い世界で育った僕にとっては憧れますが、
彼女は東京出身、そして幼少期の頃から国際的!
インターナショナルプリスクール(保育園)に通っていたそう。

おそらく僕の両親は、そんなものの存在すらも知らなかったはず...たぶん今も(笑)。
僕の両親に限らず、大都市近郊に住んでて更に経済力もあって国際的視野を持った教育を考える両親がいないと、そんな環境にはなかなかならないよね。


とあるインターナショナルプリスクール(保育園)のコンセプトとして、

"To share, to live and learn together and yet keep a special identity."

ってのがあったりします。
「それぞれの特別な個性を保ちつつ、分かち合い、共に学び、共に成長する。」
というような意味になると思いますが、これはまさに日本とアメリカの教育の良いところを両方取ってるとも言えます。

日本とアメリカの教育の違いや特徴としてよく言われることですが、

日本の教育は、
良く言うと、調和、協力、仲間意識を重視。
横並び総合的に高い知識獲得、といった感じ。
規律正しい組織づくりや、きめ細かい作業、物作りなどを器用にこなすって事に向いていると思われます。Made in Japan の信頼性の強さ、クオリティーの高さは世界が認めています。
悪く言えば、みんなで一緒に「前に習えっ」、で出る杭は打たれる。
勉強ができないと、ダメなやつってレッテルを張られちゃう。それをプレッシャーに感じて、親も子供も「みんなと一緒」を、なんでかわからないまま目指してしまう。

アメリカの教育は、
良く言うと、個性や自立心、個々の好奇心重視。個々の才能を自由に伸ばしていくって感じ。
自分で考える力が強く、創造性、コミュニケーション能力を活かしたリーダーシップを必要とする場面に向いていると思われます。各分野の新しいイノベーションは、アメリカ発が多かったりする。そして、失敗に対する寛大さもある。
悪く言えば、自己中心的、協調性に欠ける。礼節をわきまえない行動。
教育水準は、学校や地域によってばらばら。家庭の経済力によっても、かなりの差が出てしまうと思います。宗教、人種差別的なこともありますよね。

そんな、特徴の良いところを両方取ったと思われるのが、
"To share, to live and learn together and yet keep a special identity."
幼少期にそんな環境で伸び伸び育ったであろうYuriちゃんが、小学校3年生の頃に日本の普通の小学校に転校。今、思い返せば、家の経済的な理由も大きかったそう。


そこで、上記の教育の特徴の違いに、違和感を感じることに。


授業では、先生が質問した時、進んで手を挙げて答えるYuriちゃん。最初は、私だけが答えをわかってるんだ、と思っていたそうですが、なんか違うみたい。。。みんな答えがわかっっているのに自主的に手を挙げて発言をしていないだけ。「でしゃばらない」「空気を読む」という感覚に違和感を感じるも、だんだん溶け込もうと努力するようになったそうです。
学級委員をしたり、部活でもリーダー的な役割を果たしながらも、もしかしたら優等生をすることで両親や周りの友達の期待に応えることに必死だったのかもしれません。


高校生になる頃には、やっぱりアメリカに行きたいと考えるようになったそう。
元々は自主性があったけど、抑えられていた気持ちがどこかにあったんでしょうね。

念願通りアメリカの大学で学び、やっぱり私には合ってると楽になれたそう。
ただし、自由に楽になれただけじゃない。
物事はほんと、表裏一体。
「自由」の裏には「責任」、「楽」の裏には「苦」もあるはず。


彼女は、「敷かれたレールをそのまま来ただけです」と言ったけど、
自分で選択した時点で、それは敷かれたレールではないと思う。
それが、親の期待するものと一致すればそう見えるかもしれないけど、自分で選択した人とそうでない人は、真剣さが違うんだと思います。


学費はローンを組んで、両親の助けも借りながら。日本にいる両親の想いを裏切れないって気持ちももちろんあると思いますが、留学生がアメリカの大学を卒業するにはそれなりの強い意志と努力が必要ですよね。(僕は大学出てないので実体験はないですが)
真剣に、自主的に学ぶってのは、自分への投資。親がスポンサーってことですが、親への期待にも応えなければならない気持ちと、自分を裏切れない気持ち。いろいろ考えるんだろうなぁ。

とにかく就職が決まり、これからはスポンサーへの恩返しと、自分で決断する人生を思いっ切り楽しんで欲しいです。

社会人になるということは、今までの学生という立場と違って
先生がいない環境であり、他の年齢の人たちとも同じフィールドに立つという事。
その中で、自分の持ってる能力を最大限発揮することが、ハッピーに繋がるんだと思います。仕事を通して自ら学ぶ方法を見つけ、成長する喜びを知る事。自分の哲学を持つこと。それが個性であり、ブレない指針になるはず。


辛いことも理不尽なことも少なからずあるでしょう。
でも、それがあるから自分の哲学が出来てくる。
甘いのと辛いのを知ってるからバランスが取れる。
新社会人としての、希望にあふれた高揚感をいつまでもキープして、
成長し続けて素敵な女性になってください!


なんだか、おっさんからのつまらないお説教になってしまったね。。。


BE HAPPY! DON'T WORRY! &GOOD LUCK!