おやつのはなし② | 意地に生きるも男の本懐 なんてね

意地に生きるも男の本懐 なんてね

意味はほとんどない・・・ひとりごと

ちょっと懐かし昭和の思い出話

     (サブタイトル)


(続き)



 田舎の子は、たくましい。腹が減っては戦が

できない。・・・ということで、とりあえず食

べられる物を自分たちで見つけるのだ。



 田舎の家は、どこの家にも果物の木を敷地内

1本は、植えている。「柿」「びわ」「いちじ

く」「ぐいめ」「ゆすら」石垣にはイチゴと様

々なものがある。とりあえず自分の家か親戚の

家のものであれば断りなしに頂いた。いや、勝

手に食ったという表現の方が適当か?「いちじ

く」を食ったら口の周りが「白い汁」にまみれ

て痒くて真っ赤にかぶれたり、柿をもごうと木

に登ったら毛虫に思いっきり刺されたりと大変

な思いもしたものだ。



 それでも食べ物がないと、家に帰って「片栗

粉」を探す。粉を少々茶碗に入れ砂糖を加える

のだ。後はお茶を沸かし、上手に少しずつ茶碗

に注ぎながら掻き混ぜ固めるだけである。この

最後の固め具合で上手さの度合いが変わるので

重要な作業である。「片栗粉」がない時は「は

ったい粉」も同様に食したものだ。



 昭和の時代のおやつは、多くは「買う」もの

ではなく「探す」ものであったことは間違いな

い・・・。(ごっつあんです!)