ちょっと懐かし昭和の思い出話
(サブタイトル)
(続き)
田舎の子は、たくましい。腹が減っては戦が
できない。・・・ということで、とりあえず食
べられる物を自分たちで見つけるのだ。
田舎の家は、どこの家にも果物の木を敷地内
に1本は、植えている。「柿」「びわ」「いちじ
く」「ぐいめ」「ゆすら」石垣にはイチゴと様
々なものがある。とりあえず自分の家か親戚の
家のものであれば断りなしに頂いた。いや、勝
手に食ったという表現の方が適当か?「いちじ
く」を食ったら口の周りが「白い汁」にまみれ
て痒くて真っ赤にかぶれたり、柿をもごうと木
に登ったら毛虫に思いっきり刺されたりと大変
な思いもしたものだ。
それでも食べ物がないと、家に帰って「片栗
粉」を探す。粉を少々茶碗に入れ砂糖を加える
のだ。後はお茶を沸かし、上手に少しずつ茶碗
に注ぎながら掻き混ぜ固めるだけである。この
最後の固め具合で上手さの度合いが変わるので
重要な作業である。「片栗粉」がない時は「は
ったい粉」も同様に食したものだ。
昭和の時代のおやつは、多くは「買う」もの
ではなく「探す」ものであったことは間違いな
い・・・。(ごっつあんです!)