訃報・宮崎勇少尉(十一志・丙飛2期) | 写真家・ノンフィクション作家「神立尚紀(こうだち・なおき)」のブログ ※禁無断転載

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 突然の訃報が届いた。

 元零戦搭乗員の宮崎勇さんが本日11時30分(つい先ほど)ご逝去されたと。

 かねてより闘病されていたのは存じ上げていた。昨年、電話をくださり、「またゆっくり話しましょうや」と仰ってくださったのが最後になった。

 宮崎さんは大正8年、広島県生まれ、香川県で育つ。県立丸亀中学を中退、昭和11年佐世保海兵団入団。
 軍艦「磐手」乗組としてヨーロッパ遠洋航海に参加、その後軍艦「千歳」「長良」、航海学校練習生、砲艦「熱海」乗組(揚子江出動)を経て、第二期丙種飛行予科練習性となった。
 宇佐空で艦爆搭乗員として訓練を受けたが戦闘機に転科、横空では中学校の先輩でもある樫村寛一一飛曹の猛烈な指導を受け、二五二空の一員としてソロモン、マーシャル、硫黄島、比島の激戦に参加。その後三四三空戦闘三〇一飛行隊で終戦を迎えた。海軍少尉。

 戦後は松山で酒店を営み、拙著『零戦最後の証言』にご登場いただいた時には、
 「あんたの本には血が通っている。戦ったものへの優しさがある。ワシは『還ってきた紫電改』とこの本があったら、他に何も残さんでいい」
 と、おっしゃってくださった。

 まるで眠るかのごとくのご最期だったという。
 92歳、お歳に不足はないとはいえ、やはりさびしい。
 心よりご冥福をお祈りいたします。


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