『軍師官兵衛』第17回『見捨てられた城』簡易感想(ネタバレ有) | ~ Literacy Bar ~

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まぁ、面白かったか面白くなかったかと聞かれれば、それなりに面白かったんですけれども、面白かった部分の殆どが史実ベースで、創作面で目を見張る場面が殆どなかったのも確かです。


つーか、MVPが後藤又兵衛(子役)という段階で終わっているだろ。


左京進の子弟を和ませようとする又兵衛の場面はよかったですが、それ以外には本作でしか味わえない魅力というものが皆無でした。本作の代わりにクロカン関係のBS歴史館を流していても大差ないと思います。踏み込み方次第で幾らでもドラマティックにできるのに批判を恐れて敢えてやらない感満載。そんな腰砕けの大河ドラマに用はない。今回のポイントは6つ。


1.アバンタイトル


本作では左京進と並ぶ魅力値ゼロのキャラ、それが信長。今回も何で上月城に救援を送れない のかが描かれていないから、全然信長に天下人としての魅力を感じないんだよね。紀行でも述べられていたように播磨周辺では三木城の別所氏が最大の敵なので、そっちに兵力を向けるのが織田軍の戦略の大前提。それを殆ど語らずに、単にハムの人が可哀想みたいな論法で信長の非情さを描こうとするのは無理があり過ぎる。信長だって救えるものであれば救いたかったでしょうに。いや、人情としてではなく、後詰を疎かにすると離反者が出るのが戦国の慣いですのでね。あとは信長は毛利とだけ戦をしているワケじゃなからね。上杉、武田、本願寺、雑賀などなど、多方面戦略を余儀なくされているので兵力に余裕があるワケない。その辺も棚にあげて非情さを描いた気になられても困る。


2.上月城


鹿介に降伏を進めるために計略を用いて上月城に侵入するクロカン。うん、色々と間違っている。あんなに簡単に侵入できるのであれば城の内外からタイミングをあわせて包囲軍を挟撃できるんじゃないのか。折角の作戦を降伏勧告のために用いるちゃうのが本作のクロカン。使えねぇ。心底使えねぇ。ハムの人も、


山中鹿介「官兵衛殿、ここまでよくやって下さった!」


とかいってましたが、ソイツ、何もやってませんから。登場人物中、ズバ抜けていい人っていうだけで他に何の取り柄もありませんから。


3.鶴ちゃん


上月城を見捨てた織田家に不信感を募らせる鶴ちゃん主従。形の上では何となく判る気がしますが、あくまでも気がするだけです。だって、このあと描かれるように毛利も左京進を見捨てるワケですしね。これをもって鶴ちゃんが毛利に寝返る動機の一つとされても困りますよ。織田についても毛利についても地方豪族は粗略に扱われる。それゆえ、強かであらねばならぬというような流れであれば納得もできるのですが、本作でそれを(表面上だけでも)体現しているのは宇喜多直家であって、クロカンでも鶴ちゃんでもない。それなりに面白かったにも拘わらず、今回の内容を私が評価できない理由がこれ。物語の大きな流れ=ストーリーと細かな逸話=エピソードが逆のベクトルを示しているんですね。そこはかとなく漂うチグハク感の正体はこれ。


4.謀略レス大河


黒田官兵衛「この密書で毛利の背後をかき乱す」キリッ


もっと具体的な指示を出せよ。そんなんじゃ判らねーよ。毛利方の誰にどのような流言を吹き込むのかを描いて貰わないとさぁ。本作の主人公が余人であればいざ知らず、黒田官兵衛を描く以上はそうした知略の具体的な描写がないと全然ノれないんだよなぁ更に上記の流言(笑)の影響で疑心暗鬼になる毛利両川と宇喜多直家の会話も寒い。遠回しな表現でチクチクと相手の反応を見るとかいう描写、一切ナッシング。思ったことを100&口にしている。腹芸の欠片もないでやんの。売り言葉と買い言葉の全てがド真ん中への剛速球と来たもんだ。そんな藤村甲子園みたいな謀略家の会話劇は嫌だ。


5.今週のアラーキー


万見仙千代の『上様にチクる』という言葉にビクビクするアラーキー。何でしょう、このスケールの小ささ。いや、元々、大きかったワケでもないんですけれども、今週は特にヒドイ。もう、アラーキーは魔性の短パンマンこと万千代の御機嫌しか頭にない。


短パンマン


こんなことしか考えられない荒木村重は嫌だ。アラーキーもさぁ、実力主義の織田家に憧れて仕官したワケじゃん? 自分が重用されなくなったのも、実力を示せなかったからじゃん? それなのに不貞腐れたようなことばっかり言われても見ているほうも困るんだよ。端緒から年功序列重視の御家に仕官すればよかったとしか思えない。まぁ、そう思えてしまうのはアラーキーが門閥的な大名家では味わえなかった立身出世の様子が全然描かれなかったからでしょうね。そっちをキチンと描いておけば、現在の凋落っぷりから信長への逆怨み的な流れも些かなりとも納得いったんじゃないと。


6.左京進


死の瞬間に至るまで何も魅力のない人物で終わったな、コイツ。


毛利に去られて『我らは播磨武士!意地を貫け!』と吠えた直後に切腹で見せ場もゼロ。末期の言葉も最悪。


櫛橋左京進「官兵衛、おまえの勝ちだ」


何だ、この『頑張れ、カカロット、お前がナンバーワンだ』的なフレーズ。ここはどう考えても『先に地獄で待っているぞ』しかねーだろ。ホンットにつまんねーキャラでした。

あと、クロカンが左京進の子弟を引き取った件ですが、肝心の左京進を死に追いやったのは他ならないクロカンの謀略だからな、少なくとも本作では。光さんにしてみれば夫が兄の仇なのに、その辺は完全スルーかよ。いや、そういう込み入った話は伝わってないのかもですが、クロカンのほうはよくも抜け抜けと女房と顔をあわせられるよな。少しは逡巡しろよ。そういう場面を少しでも描けばドラマティックになるのになぁ。逡巡しないならしないで、夜神月ばりの黒い笑みを浮かべながら、


クロカン「左京進、僕の勝ちだ」


とか勝利宣言すればいいのに。すぐに足元掬われる点でも類似点多いしさ、クロカンとライト。しまいにゃ、秀吉までもがたいへーのよ思想に毒されるし、もう、どーでもえぇわ。珍しく、明日も仕事なので今夜はこれくらいで寝ます。


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