減少 | 抑鬱亭日乗

抑鬱亭日乗

複数の精神疾患を抱える者の独言を忌憚なく収録する
傾いた視線からこの世はどのように見えるのか

 先日は8週に一度の通院日。

 医者が変わってから3度目の診察である。

 今の精神状態を点数で答えさせる愚かな質問はしなくなった。

 「今の心の状態の10点の定義」を明確にしないと、点数はつけられないと応答したことが原因か。

 

 長期にわたり、精神状態は安定している。

 投薬量も10年程、変化していない。

 10年前に運転中に前を走行している自動車が過度の眠気で3重に見えたり、センターラインを何度か超えかけた。

 それを当時の医者に申告すると、ジプレキサを止めて様子をみることとなった。

 医者の提案に従ってみると、眠気はなくなった。

 だが、トフラニールを減らすことに大きな不安があったため、これ以上の減薬はしなかった。

 

 あれからおよそ10年の月日が経った。

 医者は「長期間精神が安定しているのなら、少し投薬量を減らしてはどうか」という提案をしてきた。

 小生はトフラニールを減らすことに大きな不安を抱えている。

 トフラニールを150mgから200mgに一度に増やしてから中途覚醒が止まったからである。

 減薬により中途覚醒が再発することが恐ろしい。

 過去に小生に関与した数名の医者も減薬を提案するが、減薬の提案は全て断っていた。

 

 一度、減薬してみようか。

 今、仕事は忙しくない。

 再び中途覚醒が始まったら、薬を以前の量に戻せばよい。

 実験するなら今がちょうどよい機会である。

 

 小生は減薬の提案を受け入れた。

 トフラニールを200mgから190mgへと減らす。

 現在、中途覚醒は再発していない。