小生は憤怒している。
このような制度を導入した役人、政治家に怒りを抱いている。
頭脳明晰で優秀でエリートな役人の睾丸を強く蹴り上げたい。
大半の御仁はこの制度を評価するだろう。
しかし、小生はこれを酷評する。
その制度とは「定額減税」である。
定額減税とは一人あたり3万円を減税するという、間接的なバラマキ政策である。
組織の従業員の家族構成を把握し、そこから定額減税を行う限度額を弾き出して源泉所得税を計算する。
同業者及び大勢の他人の給料計算、管理をしたことがある御仁はこの苦しみを理解してくれるに違いない。
計算自体は簡単ではあるが、その管理に手を焼く。
毎月、徴収すべき源泉所得税額が定額減税の限度額に達するまで管理せねばならない。
この管理がすこぶる面倒なのである。
この制度を考え出した御仁は、他人の給料の計算・管理をしたことがないに違いない。
徴収する源泉所得税を徴収しなければ手取りが増え、国民から支持を得られるだろうと目論んだのだろう。
この金額の管理をせねばならぬ人間がいることにまで考えが及んでいない。
中小企業の全従業員の給与計算を一人でせねばならぬ御仁が疲労困憊している。その御仁は一人で100名以上の給与計算と定額減税の管理をやらせれている。年末調整で清算されるが、ミスは許されない。
小生も複数の中小企業の経理に関与し、毎月会社側が計算した定額減税の金額と源泉所得税額の確認や管理をやらされている。給与の支払い時期が来ると憂鬱になる。
官僚諸君に告ぐ。
国民の手取りを増やしたいなら、国民にカネを配れ。
それから諸君の睾丸を小生に蹴らせろ。
この苦悩は12月まで続く。