竹島の問題を考えていると、北方領土が頭をかすめた。
「北方領土は日本固有の領土である」というフレーズが学校の教科書にも散見される。
間宮林蔵が島を発見した事実をもって、これらの島は日本の領土であると政府は主張する。
これは日本側の論理である。
ロシアは第二次世界大戦の終結時にロシアを占領した事実をもって自国の領土であると主張する。
つまり、日本は敗戦国であるために自国の領土を取られたのである。
だが、ソ連が日ソ中立条約を一方的に破棄して進軍してきたことは問題視されるべきであろう。
地図は戦争で決まる。
当然、敗戦国の領土は削られる。
今の地図も戦争の結果により、国境が決定される。
「敗戦国」は勝者に何も言えない。
政府首脳諸君、マスコミ諸君、これは自虐史観だというまえに、日本は敗戦国であるという意識がたりないのではないか。
まぁ、北方領土問題も永久に解決しないだろう。