肉眼 | 抑鬱亭日乗

抑鬱亭日乗

複数の精神疾患を抱える者の独言を忌憚なく収録する
傾いた視線からこの世はどのように見えるのか

 結局、日食グラスを購入できずに月曜の朝を迎えた。

 7時頃からテレビを観ていると、画面の下に日食の状況を中継している。


 7時半頃、金環日食となる。

 陽の光は薄くなり、夕刻時を想わせる。


 そうだ、今なら肉眼で見られるかもしれないと期待し、太陽を観てみる。

 しかし、隠れているとはいえ、太陽の光は強烈で、直視できるものではない。


 次第に陽が強くなり、何事もなかったかのようにいつも通りの朝となる。


 テレビより、自分の眼で確かめたかった。


 6月には太陽の前を金星が通過するようだ。

 この現象の次回予定は2111年なので、この日までに日食グラスを入手し、天体を堪能したい。