新年度 | 抑鬱亭日乗

抑鬱亭日乗

複数の精神疾患を抱える者の独言を忌憚なく収録する
傾いた視線からこの世はどのように見えるのか

 地方紙を購読している。

 この時期、地元の役所や企業の人事が紙面をかざる。

 公立小中学校の先生の転任、退職も掲載される。


 ここ数年で世話になった先生が次々と退職し始めた。

 中学で3年間世話になった先生が3月31日付で退職したようだ。

 ということは、無職でノンビリ過ごすのかもしれない。


 先生の自宅は自転車で10分くらいの場所に位置する。

 一升瓶を持参して退職祝いに酒をガブガブ呑みたいが、そのような度胸はない。

 塀の陰から先生の姿を確認してニヤニヤするのが関の山。


 人の一生は出会いと別れの連続ではなかろうか。