マーカー | 抑鬱亭日乗

抑鬱亭日乗

複数の精神疾患を抱える者の独言を忌憚なく収録する
傾いた視線からこの世はどのように見えるのか

 個人的な事情から蛍光ペンを頻繁に使用する。

 多くの製品はインクの残量がわからず、インクが徐々にかすれていく。

 しかし、私が使用しているマーカーは直液式なのでインクの残量がわかるうえに、インクが無くなるまで同じ濃度で線を引ける。


 近所にあるスーパーの文房具売り場で入手していたが、ある日突然、その製品が姿を消した。

 数日後、その陳列棚に違うメーカーの商品が並ぶ。

 入手不能となった。


 どの店でも販売されているのは、比較的安価で「文字をみながらマークする」との謳い文句で量産されている三菱鉛〇筆の製品である。

 しかし、私の使っていた蛍光ペンはゼ〇ブラの製品で、上記のものより少しだけ値段が高い。

 他のペンとは違い、直液式特有の構造であるため、その分、値段が高いのだろう。


 ネットで買えるのだが、一抹の寂しさが残る。

 駆逐されたような気分である。