こんばんは!福岡市中央区薬院でドローンによる建物の屋根点検や農業用ドローンによる受託作業、農業用ドローンの販売などをしている若菜です。

 

2021年よりドローン事業への事業再構築に取り組みはじめ、2022年からビル・ドクター事業をドローンによる屋根外装点検および修繕提案へ変更し、新たにドローンによる農業支援としてファーム・ドクター事業を開始しました。

 

 

建物は築年数が経つにつれ少しずつ劣化していきます。

 

その中でも常に太陽光にさらされ風雨をまともに受けている屋根は経年劣化が進みやすい箇所と言えます。

 

そんな屋根ですが地上から見えづらいため状態の把握が難しく経年劣化に気付きにくい箇所とも言えます。

 

さらに屋根の劣化などにより雨水が建物内部に侵入すると建物全体の劣化が進んでしまう可能性もあります。

 

このような建物の要でもある屋根の経年劣化を見逃さないために定期的な点検をおすすめしていますが屋根の点検にはどんな方法があるのでしょうか。

 

現在の屋根点検の方法は、作業員が屋根に上って行う 目視や触診による点検 と屋根に上らずに行う ドローンによる点検 があります。

 

どちらの方法にもメリットとデメリットがありますがどちらにするか検討をする際の参考にドローンによる屋根点検を中心にご説明します。

 

 

目次

 

1. ドローンによる屋根点検のメリット

1-1 短時間で点検ができます

1-2 点検費用を抑えられます

1-3 屋根がいたまず安全です

1-4 家主様も一緒に見れます

1-5 訪問営業対策になります

 

2. ドローンによる屋根点検のデメリット

2-1 飛行禁止空域などは点検できません

2-2 目視点検と比べて正確性に劣ります

 

3.ドローンによる屋根点検のメリットとデメリットのまとめ

 

 

 

1. ドローンによる屋根点検のメリット

 

1-1 短時間で点検ができます

 

一般的な屋根点検は作業員が屋根に上って目視や触診による点検を行うため足場を組んだり梯子を掛ける必要があります。

 

 

このため足場工事会社や修繕工事会社(作業員)の作業日程の調整~足場設置工事~作業員による点検~足場撤去工事と多くの人員や日数を要します。

 

これに比べてドローンによる屋根点検は日程調整および飛行計画登録~点検と実際に要する日数は最短2日ほどあれば点検が可能です。

 

 

もちろん雨や風など天候に左右されますが一般的な方法に比べれば圧倒的に短時間で点検ができます。

 

但し、点検に使用するドローンの国土交通省への登録および飛行の許可承認申請済みという前提であり、作業前の飛行計画の登録やバッテリーの充電など事前準備には若干の手間と時間を要します。

 

 

1-2 点検費用を抑えられます

 

1-1で説明しましたが、一般的な屋根点検は足場を組むか梯子を掛けて作業員が屋根に上って点検を行います。

 

 

 

このため足場の設置や撤去の工事費や多くの作業員の人件費などが必要となります。

 

これに比べてドローンによる屋根点検は足場も梯子も要らず、人件費は基本的にドローンを操縦するオペレーター1名とアシスタント1名ほどです。

 

 

 

 

従って点検時間と同じく圧倒的に点検費用を抑えることが可能となります。

 

 

1-3 屋根が傷まず安全です

 

すでに1-1や1-2で説明した通り、一般的な屋根の点検は作業員が屋根に上って目視や触診による点検を行います。

 

 

このときリスクとなるのが屋根の上を作業員が歩いて移動する際に屋根材が割れたりすることです。

 

 

屋根に上って点検をする必要がある建物は概ね築年数が古く屋根材が老朽化している場合が多いためこのようなケースが少なくありません。

 

もうひとつのリスクは作業員の安全性です。

 

急勾配の屋根は通常でも滑りやすく屋根の材質や雨上がりで完全に乾いていないなど条件によってはさらに滑りやすくなります。

 

ましてや屋根材が老朽化していると表面についた苔などで足を滑らせたり屋根材を突き破り転落事故につながる危険性も高まります。

 

 

さらに家主様からすると屋根上で行われている作業は見えないため点検後に報告される屋根の状態の原因が不明瞭になるリスクもあります。

 

これに比べてドローンによる屋根点検は屋根に上らないため、このようなすべてのリスクを回避できるというメリットがあります。

 

 

また、屋根に上っても点検が難しい軒先や破風板や雨樋などの屋根際もドローンであれば様々な角度から安全に点検することができます。

 

 

さらに、お隣りの建物との距離や立地や高さの関係で足場が組めなかったり梯子が掛けられない場合もドローンなら点検ができる可能性があります。

 

 

 

1-4 家主様も一緒に見れます

 

ドローンよる屋根点検はオペレーターが持つ送信機のタブレットにリアルタイムに映し出されるドローンに装備されたカメラで撮影された映像を見ながら点検を行います。

 

 

家主様もこの映像を同時に見ながら屋根の全景から細部まで現況を一緒に確認していただくことで透明性の高い点検を実現します。

 

 

またリアルタイムで状況を説明したり家主様が気になられる箇所を入念に見ることも可能です。

 

 

一般的な屋根点検の場合は足場や梯子で屋根に上らなければ屋根の状況を見ることはできないため家主様にとってこれらは大きなメリットと言えます。

 

 

1-5 訪問営業対策になります

 

昨今、屋根の点検や修繕工事に関する訪問営業が増えていると聞きます。

 

そのほとんどは真っ当な会社が真摯にされているものと思いますが一部に不当なことをする会社があるという噂を耳にします。

 

image

 

その内容は家主様が屋根の上を見られないことを利用して必要以上の修繕をする見積りを提示したり、意図的に壊して家主様に損害保険申請を促す事例があるそうです。

 

屋根の上は地上から見えないため撮影された写真を見ても実感がわきにくく説明を聞いてもなかなか理解・納得しづらいものです。

 

 

この点、ドローンによる屋根点検は家主様も一緒に屋根の状態をリアルタイムで確認しながら原因や対応策などの説明をすることが可能です。

 

また、ドローンに装備されたカメラで撮影された映像はすべて静止画および動画として保存することができ後で見返すこともできます。

 

image

 

このように家主様が屋根の上を見られないことを解消できるため透明性が高まり家主様も納得して次の段階に進むことができます。

 

※弊社は修繕会社ではございませんので修繕工事の営業はいたしませんがご要望があれば修繕会社のご紹介も可能です。

 

 

2. ドローンによる屋根点検のデメリット

 

2-1 飛行禁止空域などは点検できません

 

ドローンによる屋根点検にはこれまでにご説明したようなたくさんのメリットがあり良いことだらけのように感じます。

 

しかしドローンの運用には航空法や条例など様々な規制やルールがありそれらを守らなければ飛行させることができません。

 

 

例えば航空法では空港などの周辺の空域や人口密集地区の上空などはドローンの飛行が禁止となっています。

 

また建物や人などから30mの距離を確保できない場合やイベント会場などの上空も飛行禁止となっています。

 

image

 

これらの規制下でドローンを飛行させるには国土交通省に飛行に係る申請を提出して許可や承認を得る必要があります。

 

この他にも国や政府の重要な施設や自衛隊の施設や原子力発電所などの上空や周辺も飛行禁止となっています。

 

image

 

このような規制がある場所に近い建物はいくら家主様からドローンによる屋根点検をしてほしいと言われてもできない場合があります。

 

また、このような規制がない場所でも風雨などの天候条件や例えば電線が多いなどの立地条件でドローンが飛ばせないこともあります。

 

さらに離着陸のポイントなどに応じて道路使用許可が必要な場合やアシスタントによる歩行者の誘導など第三者の安全確保に努めることが必要な場合もあります。

 

このようなデメリットがあることも家主様と共有し規制やルールを守ることで安心で安全なドローンによる屋根点検が可能になります。

 

※弊社ではこれらの規制やルールについて国土交通省へ飛行に係る申請を提出して許可や承認を得ております。

 

 

2-2 目視点検と比べて正確性に劣ります

 

ドローンによる屋根点検は一般的な屋根点検と比べて多くのメリットがありました。

 

しかし作業員が実際に屋根に上って行う一般的な目視や触診による点検と比較すると破損の程度や劣化の度合いがわかりにくいというデメリットがあります。

 

image

 

目視や触診による点検では作業員が限りなく屋根に近づいて見たり触ったりすることで目視だけではわからない破損や劣化の正確な状態まで把握することが可能です。

 

 

ドローンによる屋根点検の場合は屋根に接近するにも限界がありもちろん触ることもできませんので作業員の目視や触診による点検には敵いません。

 

image

 

また一般的な点検では破損や劣化の状態によって応急処置が可能な場合がありますがドローンによる点検では不可能です。

 

 

このような理由でドローンによる点検は一般的な点検と比較して正確性に劣ります。

 

しかしドローンの性能も向上しており目視や触診による点検には敵いませんがかなり小さな破損なども確認できるようになっています。

 

 

屋根に上る前にドローンによる屋根点検を行うことで「上る必要がある」か「上る必要がないか」を判断することができれば業務効率の改善になります。

 

また屋根材が破損したり劣化すると雨水などが侵入して建物自体の劣化が進みます。

 

image

 

屋根を定期的に点検し破損や劣化を見逃さないためにも短時間・低予算・安全などメリットの多いドローン点検の利用価値は大きいと言えます。

 

 

3.ドローンによる屋根点検のメリットとデメリットのまとめ

 

冒頭に書いた通り、現在の屋根点検の方法は、作業員が屋根に上って行う 目視や触診による点検 と屋根に上らずに行う ドローンによる点検 があります。

 

 

目視や触診による点検は従来から用いられているもっとも一般的な方法で作業員が足場や梯子を使い屋根に上って状態を確認します。

 

屋根に限りなく近づいて見たり触ったりすることで目視だけではわからない破損や劣化の正確な状態まで把握することが可能です。

 

また破損や劣化の状態によっては応急処置を行える可能性がありこれらの点においてドローンによる点検は敵いません。

 

 

ドローンによる点検は新たな点検方法として注目されていて屋根上空にドローンを飛行させて屋根に上ることなく状態を確認します。

 

ドローンに装備されたカメラで撮影され送信機のタブレットにリアルタイムに映し出される映像を見ながら点検を行います。

 

目視や触診による点検と比較すると正確性に劣りますが点検時間の短縮や点検費用の削減など多くのメリットがあります。

 

 

どちらの方法にもメリットとデメリットがありどちらの方法にするか検討をする家主様としては悩まれるところと思います。

 

判断基準としては例えば明らかに屋根が破損していることがわかっていたり信頼できる修繕会社をご存じの場合は目視や触診による点検を選択されても良いと思います。

 

しかしそうでない場合はまずはドローンによる点検で屋根の状態を把握し撮影された写真や動画を使い修繕会社などに相談される方が良いと思います。

 

屋根の点検や修繕は決してドローンだけで完結するわけではなく必ず修繕会社などにより詳しい点検や修繕工事を依頼する必要があります。

 

ただ、闇雲に屋根に上るのではなくドローンによる点検と目視や触診による点検をうまく活用することで家主様の費用対効果や点検や修繕を行う会社の業務効率が向上することがそれぞれにとってもっとも望ましいのではないかと思います。

 

どちらが正解とかではなくよりよい選択をしていただければと思いますしそのお手伝いができれば幸いです。