第10章 訪れた転機
それまでに何度僕は大切な人に嘘を付いて来たんだろう。
自分の欲求の為に、どれだけ大切な人を悲しませて来たんだろう。
それに気が付くのが余りにも遅すぎました。
常に「借金をどうやって払おう」が中心の生活だったので、周りに気を向ける事が出来なくなっている自分がそこにはいました。
結局僕は嘘を付いてはバレるって言う事を何度も繰り返してしまう結果になりました。
今になって思うと、その時は「お金」と言う逃げ道を、自分が苦労したり努力したりする事なく、常に持っている事で何か守られていると言う錯覚に陥っていました。「お金さえあれば、自分の欲求が満たされる。」そんな風に思っていたのかも知れません。
しかし、そんな僕にも転機が訪れました。
それは、「自分探しをする事」
つまり、自分は一体どう言う人間なんだって事を自分で紙に書き出すようにしてみたのです。
紙の中心に自分を置き、そこから枝分かれして行く様に、思い付いた事をどんどん書いていきました。
その結果、自分の悪い部分が明確になって来たのです。そこから更に悪い部分を分析していきます。
何故そうなるのか?その時の気持ちは?どう言う時にそうなりやすいのか?等、自分で思い付く事はとにかく書き出しました。
そうする事で、これから自分が何をしなくてはいけないのか?何に気を付ければ良いのか?がはっきりしました。
判断の付く人ならば、「そんなの自分の意思なんじゃないの?」とか「だったら我慢すれば良いじゃん」とか思うかも知れませんが、「依存症」になってしまうと、そう言う気持ちが負けてしまうんです。
負のループにずっと巻き込まれているって感じです。
何かに頼りたい、何かから逃げたい、そんな気持ちから全てが始まったんじゃないかと思います。
続く‥