ニュージランド固有種であるウェタ。


分類としては直翅目・キリギリス亜目・コロギス上科で見た目はとにかくデカいカマドウマ。



wikiより画像をお借りしています。


このウェタはスズメより重く、とにかく巨大ながらも草食な上に温厚。


恐竜より遥か昔から姿だけ小さくしながら天敵のいないニュージランドでひっそり暮らしてきたウェタたち。

70種類以上がいるとされている。


実はこのウェタは人が持ち込んだ猫やネズミにより捕食され、今や絶滅危惧種。

ニュージランド政府により国外から持ち出す事は勿論、許可がなければ触れてはいけないほど厳重に保護されている。




カマドウマちゃん。

ウェタとは分類上は別だが、見た目はそっくり。

本当に昆虫は面白い。





栗の殻の中で潜んでいたりと幼虫たちも健やかに…というかかなり太った。




何となく他の幼虫よりデカいんじゃないかと思っていたがやはり元からデカかった。

カマドウマの場合だとデカ子のように明らかにサイズが大きい個体とそうではない個体の差は何かのか。

もしかしたら卵の時点で決まっている可能性も捨てきれない。





そして…



三週間行方不明になり、やっと見つけた幼虫♂が突然死してしまった。

理由は全く分からない。

見つけた時には完全に動かず、もう死んでいると一目でわかった。


メスは暫くこのオスの側から離れなかった。


守りきれなかった。


途方に暮れても奇跡は起こらない。

ようやく枝の先に芽吹いた小さな花の蕾が散ってしまった。


オスがいなくなってから、メスはなんとなく元気がない。

常に身を寄せて隠れ家に潜んだり、いつも同じ行動をしていた。


さようなら。


やはりカマドウマが旅立つ日はいつも快晴。

残る2匹と共に、まだ長い春を待つ。