皆さま、こんにちは 、北スペインバスク地方在往、スペイン語翻訳・通訳のフリーランサー ナナコです。
 
 
ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。
 

 

 

ここ2年ほど週7日勤務 (文字通り、一斉休みナシ) で、わき目も降らず、それこそ馬車馬のように働いてきました。

 

 

離婚後、数か月は定職もなく、「はて、二人の息子たちと、これからどうやって食べていこう?」と途方に暮れていたときに、今のボスから 「私のレストランでウェイトレスが必要なんですが、やってみますか?」と声をかけていただき、願ってもないチャンスと飛びついて以来の話です。

 

 

 

 

最初はパートタイムでしたので、お給料もごくわずか、ぎりぎり生きていけるだけの収入でしたが、年齢の割には仕事の覚えも悪くなく、スペイン人のお客様への対応もきちんと出来るということで、徐々に勤務時間を増やしていただいていたところで、同僚のウェイトレスがバカンスで一か月間不在になりました。

 

 

その間、(諸々の理由から)フルタイムをたった一人でカバーしなくてはならなかったんですね。

 

 

結果、見事、ズタボロになりました。。。

 

 

月末に給料明細を見たときには嬉しかったけれど、さすがにこれを続けたら、体が壊れるなと(20代の若さがあれば別ですよ、でも実際は50を過ぎたおばさんですから)

 

 

この直後、フルタイム勤務をサジェストされました際、考えさせてくれ、と猶予期間をもらっている間に一念発起して翻訳・通訳のフリーランサーとなりました。

 

 

で、これを機にレストランのほうは辞めるつもりだったのですが、お世話になったお礼とともに、その意をボスを伝えたところ、思ってもみなかったオファーをいただき (これについては 右矢印こちらでちょっと触れてます)散々迷ったあげく、結局、辞めるのは止めたという…

 

 

ボスの右腕としての仕事をスタートした後は、新しく覚えなければならないことばかりで、それはもう必死でした。

 

 

一生懸命なつもりでも、失敗してこっぴどく叱られて、ひどく落ち込むこともありました。

 

 

でも、うかうか落ち込んでいる暇もないほど忙しいのも事実で、なにせ、ホールが忙しいときには給仕にも回らなくてはならないんですから。

 

 

で、何が言いたかったかというと、自分はこの仕事が好きだ と気が付いたってことです。。

 

 

だから、2年間走り続けていたけれど、そして体力的にはきついんですけれども、ちっとも苦ではなかったです。

 

 

…ただね、コロナ禍という、思いもよらぬ形で天から降ってきたバカンス中、今後のことをいろいろ考えたとき、やはりこの2年間は、人間らしい、まともな生活を送ってなかったなと、また、息子とたちと過ごす時間もろくになく、家に帰っても疲れマックスで母親らしいことをしてやれていなかったなと、強く、強く、実感してしまった。

 

 

何もかも気を許せて、100パーセント素をさらけ出せる、それが家族なら、陳腐な表現ではありますが、”家族といる時間のかけがえのなさ”のようなものをですね、この外出禁止期間中に再認識したというか、互いに干渉しないで、勝手に過ごす時間も多いけれども、でも「家のどこかに居る」というだけで、息子たちが自分を必要としているときにすぐ答えられるということが、彼らにとっても、私にとってもどれだけ大切なことか、たとえそれが「おかーさん、今日何食べる?」 でも 「おかーさん、ごはん出来るの何時?」というような、「また来たか!」みたいな問いかけでもね。

 

 

改めて質問すると 「知らん」 とか返されるのがオチなテーマについても、ぽつぽつと断片的に、彼らが話したい気分ときに、彼らのリズムで話してくれたり、で、気が付いたら、今まで知らなかった息子たちのいろいろを知ることが出来た。

 

 

ああこれって、やはりちゃんと一緒に過ごす時間をとらないといけないってことだなと思ったわけですよ。

 

 

このコロナ禍で、収入はほぼ完全ストップ(フリーランスはつらい)、政府から助成金をいただいているものの、それだけではとても足りず、ここ2年間でせっかく増やせた貯金を切り崩しながらの生活です。

 

 

それでも、このまま休日なしで働くか、収入減は覚悟の上で、心にゆとりのある生活を選択すべきか、以前は、毎日のように自分に問いかけていたこの問いに、現在は迷わず後者を選択いたします。

 

 

もちろん可能なかぎりで、そしておそらく段階的に。

 

 

経済的な損失挽回のためでもありますが、とにかく、週末に休むことが非常に難しい職種ですし、経営を再びに軌道に乗せること、またそのために必須な再修正やらで、しばらくは職場でわさわさした状態が続くだろうと思いますので、はい。

 

 

 

 

ではまた、本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

近いうちにお会いしましょ~

 

 

 

 

¡¡¡Hasta muy pronto,chicos!!!

 

ナナコ