神様のいない日本シリーズ

最初から最後まで主人公の独白で終始する、という設定に
非常に興味を持って購読しました。
田中慎弥「神様のいない日本シリーズ」です。

結論としては、「よく分からなかった」というのが正直なところ。

蒸発した祖父（主人公にとっては父）をネタにいじめを受けた子供に
向かって、主人公（子供にとっては父）が部屋のドア越しに話をする。
説明してしまえばそれだけのことであり、作品の読んだ後も
それだけのことだったなぁ…と感じてしまいました。

主人公とその奥さん、つまり子供にとっての両親の馴れ初めは
なかなか微笑ましくて良かったですが、メインの話であるはずの
祖父母の話題では、私の琴線に触れるところが無く、やや残念でした。