羨ましいけど、羨ましくない。
高野秀行氏の提唱する、エンターテイメント・ノンフィクション
略してエンタメ・ノンフの旗手(?)、
宮田珠己氏の「ときどき意味もなくずんずん歩く」です。
何度か書いている気がしますが、
極度の出不精である私は本の中で旅をします。
出不精なのは、旅に関わるくさぐさが面倒くさいからです。
面倒くさいなら、やらなければいいだけのことですから
旅をしない、という単純な結論です。
羨ましいのは、旅に関わる面倒くささを、著者は感じていないのか
感じていても楽しさの方を優先できるという点で、
そんな性格を羨みます。
しかし、それは私にはないものですので、
手に入れることの出来ないものを羨んでもしょうがないし、
本書を読むことで充分楽しむことが出来ていますので
とくに羨ましくもない。
旅をして楽しめる人が楽しんで、それを書いてくれれば
旅をして楽しめない人が楽しむことができますので、
著者には今後もどんどん外に出てどんどん本を書いてくれ!
とお願いしておきます。
全然本書の紹介になっていないな。まぁ、いいや。
- ときどき意味もなくずんずん歩く (幻冬舎文庫 (み-10-2))/宮田 珠己
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