お塩に入っているストロンチウムと、あのストロンチウムはどう違うか | 東北から脱原発★

東北から脱原発★

ふるさとの 山に向ひて言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな(石川啄木)
・・・岩手の中心で、脱原発を叫ぶ★

以前、ブログ仲間の「りふ」さんの記事で、「粟國の塩でプチパニック! 」というのがあったんです。
お塩にストロンチウムが含まれている!ってびっくりした事件?(笑)で。

後日談ですが、メーカーさんから「それは天然のストロンチウムだから心配ないです!」という回答を受けて、ああよかったびっくりした~あせる・・・という話なんですが・・・

わかっているようでわかっていないですよね、放射性物質の話。
稚拙ですが、私なりに、調べてみました。

ちょっと奥さん、ご存知でした??

strontium

原子番号38の元素。元素記号は Sr 。

元素名は1787年に最初に発見されたストロンチウムを含む鉱物(ストロンチアン石)の産出地、スコットランドのストロンチアン (strontian) に由来。

(おおー。なるほど。スコットランドのストロンチアンか・・・)

軟らかく銀白色のアルカリ土類金属で、化学反応性が高い。
空気にさらされると、表面が黄味を帯びてくる。
天然には天青石やストロンチアン石などの鉱物中に存在する。

生理的にはカルシウムに良く似た挙動を示し、骨格に含まれる


そして、問題なのは、同位体です。

放射性同位体ストロンチウム90( 90Sr )は、放射性降下物に含まれ、その半減期は28.90年。

※ここで予備知識です。

------------------------
(放射性同位体)
ウランの核分裂生成物など、人工的に作られる放射性同位体として、セシウム137と共にストロンチウム90がある。
ストロンチウム90は、半減期が28.8年でベータ崩壊を起こし、イットリウム90に変わる。
原子力電池の放射線エネルギー源として使われる。

------------------------

ストロンチウム90は、体内に入ると、電子配置・半径が似ているため、骨の中のカルシウムと置き換わって体内に蓄積し、長期間にわたって放射線を出し続ける。

(・・・ので、今は、お魚の骨は食べるな、と言われてる訳ですね。あと骨でダシをとったスープとか。)

骨に蓄積されることで生物学的半減期が長くなるため、実効線量係数 (Sv/Bq) が高く見積もられて2.8×10-8である。

そのため、ストロンチウム90はベータ線を放出する放射性物質としては人間への影響が大きいと判断されている。
例えば、経口で10,000 Bqのストロンチウム90を摂取した時の実効線量は0.28 mSvで、被曝が大きくなる恐れがある。


さてここで問題です。

そもそも自然界に存在したストロンチウムと、人工的に作られたストロンチウム90は、どう違うのか??
何が問題なのか??

とても解りやすいお話を見つけました。
 ↓↓↓↓↓     ↓↓↓↓↓
--------------------------------------------

自然放射線と人工放射線のちがい / 市川定夫氏
微量放射線の遺伝的影響の研究で知られる農学博士


天然のストロンチウムは、非放射性でカルシウムに性質が似ていて、カルシウムのあるところ(骨)にストロンチウムは全部いつでも入って来ます。

天然のストロンチウムが入ってきてもいっこうに構わない。(天然は)非放射性ですから。

ところが、原子炉の中で作られた放射性のストロンチウム90、これが骨の中に入ってしまうと。
ストロンチウム90の半減期は28年ですから、0歳のときに骨の中に入ってしまえば、その人は28歳になっても骨の中にまだ半分残っていることになる。
中から被曝を与える。

ストロンチウムが入ると、白血病や骨髄腫になりやすいというのは、それなんです。
骨に入って、至近距離から、骨髄に放射線を照射しているわけですから。

--------------------------------------------

つまり!!!
そもそも自然界にあったヨウ素、セシウム、ストロンチウムなどは、放射性のものなんです!!!!


現在問題になっている放射性物質について、よく「もともと存在したのだから」という理由で「だから心配することはない、神経質になるな」という台詞が聞かれますが・・・

それはもちろん、天然に存在する放射性同位体というのはあります。
カリウム40とか、炭素14とか。
小学生の頃読んだ本には、東北地方には、北投石(ほくとうせき)という、ラジウムの微量放射線を出す石があるなんてことも載っていました。(ラドン温泉なんてよく聞きますしね)
でもそれらは、上記に書かれている、また、現在の原発事故問題で議論されている、バラまかれてしまった放射性物質とは、全く別枠のものですよね。

今私たちが直面している、原発事故で放出された放射性物質。
それは、自然界から出現したものではありません。
人間がこれまでの核開発で人工的に創り出したものです。
そもそも存在するはずのないものだったんです。

その辺から、既に、話の土台が違ってくるとは感じませんか??

長くなるので、続きます・・・

【おまけ】
原発事故以降、とかくセシウムやヨウ素ばかりが話題になりがちですが、ストロンチウムやプルトニウムも大問題なんですよ!!!(ご存知の方には言わずもがな、の話題ですが・・・)

私、個人的に一番怖いと思ってるのはやはりプルトニウムです・・・
だってまず、名前の由来からして恐ろしいじゃないの!!
プルトー(プルート)=冥王星=冥界の王、ですよ奥さん!!!!



※ブログランキングに参加しています!宜しければクリックお願いします!
にほんブログ村 環境ブログ 原発・放射能へ
にほんブログ村

放射線被爆から子どもを守る会・いわて公式ブログへ
「放射線被爆から子どもを守る会・いわて」 拠点:岩手県

Life Is Beautiful-放射線被爆から子どもを守る会
「放射線被爆から子どもを守る会」 拠点:宮城県仙台市



ペタしてね