今週の南アフリカは重要経済指標の発表が目白押しとなる。 8 28 () Q-2 GDP

29 () 7 CPI、 30 () 7 PPI、そして 31 () の貿易収支と明日から

週末まで目の離せない毎日となりそうだ。

市場にとって追い風となりそうなのは、先週金曜日にもお知らせしたように どの経済指標も

金利上昇の影響を受け、前月と比べ低い数値で発表になりそうだ。 また貿易赤字も

ランド高の恩恵を受け、前月比縮小が予測されている。 いずれにせよ今後発表されるこれら

指標は、 10 11日の南ア中銀政策決定会合に少なからず影響を及ぼすこととなるので、

7月の数値とともに今後発表される数値の推移に気をつけなければならないであろう。

一方商品市場では金価格が大きく上昇している。 COMEX商品取引所における 12月限

金価格引け値は1オンス 677.50ドルと、前日比 9ドル 10セント高。 これはドル安を筆頭に

米国 7月耐久財受注が市場予測の + 1.0 % を上回る + 5.9 % となったこと。 また

サブ・プライム問題がクローズ・アップされる中、7月新規住宅販売が 87万戸と、6月の

84.6万戸を上回り、米国経済がまだ堅調な推移となっていることを証明。  これら数値も

金価格の上昇に結びつき、ランドにとって好材料となった。

ただ同理由で原油価格も 1バレル 71.09ドルと前日比 + 1.26ドルの上昇。 今月最大の

昇幅となり、8 21日以来 3日ぶりの 71ドル台に突入したことは、将来の南アインフレに

とってネガティブ要因となりそうだ。

一方先週金曜日に 興味深いニュースが流れている。 欧州著名格付け会社である

フィッチ (Fitch) 社は、現在南アフリカの格付け引き上げを検討中。 今回のサブ・プライム

問題で揺れた世界の金融市場、特に新興諸国の金融市場はそれに敏感に反応し大きな

下落を見せたが、南ア金融市場もそのひとつ。フィッチ社は南ア金融市場が、サブ・プライム

問題による世界的な市場混乱からどの程度の影響を受け、どのくらいストレスを伴ったかを

精査中とのこと。 これとともに南アの経済環境や財政見通しなどを総合して考えられることは、

 現在直ちに格付けを引き上げることは難しいながらも、将来引き上げ方向に向かうで

あろう」と述べている。

その理由として、「 現在の南アフリカは、良好なファンダメンタルズを伴うマクロ経済、

低水準の外貨債務と政府借り入れが存在し、非常にバランスが取れている。 ただ今後

どの程度国内金利が上昇するか、不透明感が残る  とし、「 また同じ格付けを付与された

他諸国と比べ、海外からの資金流入でうまくファイナンスされているものの、経常赤字額に

課題が残る。  またランドの水準も過大評価されており、国内の主要部門に悪影響が出ないよう、

調整されるべきだ  と長・短所を述べるとともに、総合的には将来の格付け引き上げの要素と

良好な環境が存在していると、南アフリカの格付けにポジティブなコメントを発表している。

また今年年初に米国格付け会社のムーディズ (Moody’s) 社も、「 今後 1 1.5 年以内に、

南アの格付けは引き上げられるであろう  と、フィッチ社同様 良好なコメントを出している。


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