満月の夜、お月さまに還った うさぎのうさこのお話

満月の夜、お月さまに還った うさぎのうさこのお話

ネザーランドドワーフの女の子 うさこ
2歳2か月、満月の夜にお月さまに還りました。
エンセファリトゾーン、パスツレラ、脳腫瘍
・・・原因は分かりませんがひどい斜頸でした。

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1月10日にうさこがお月さまに還り、11日~13日までに

発病から弔いまでの記録を書きました。

 

ワンコやニャンコに比べると、ネットで探せるうさぎさんの

情報はとても少ないです。

 

さらに特定の病気や症状の情報となると、体験記的なブログを

探すのに時間がかかりました。

 

病気の概要を書いた記事は獣医師の方、うさぎ愛好家の方、

たくさんの方が書かれていますが、実際の飼い主さんによる

体験談のブログは簡単にはみつけることができませんでした。

 

症状が比較的軽くて治った子、再発を繰り返した子、

他の病気も併発して頑張っていた子、お空に還った子。

 

飼い主さん達によって綴られた病気と闘う記録には気持ち的に

とても助けられました。

 

うさぎは死の直前に鳴くような音を出すことや、

息を引き取る際には顎を上げることも飼い主さん達の

ブログで知りました。

一つ一つの飼い主さんと うさぎさんの記録に胸を打たれ、

いつか迎えるであろう最期のときの心の準備をすることが

できました。

 

このブログは一気に書き上げたので誤字脱字が随所にあり、

文体や文末の表現が統一できていないことは承知していますが、

じっくり精査する気力はないので乱文はご容赦ください。

 

元々あまり写真を撮る習慣がなく、うさこのブログを書く予定も

なかったため、闘病中の写真をお見せできないのが残念ですが

この記録がいつかどこかの飼い主さんや うさぎさんの

参考の一つになれたら幸いです。

 

 

これは体調に異変を感じる少し前、11月21日に撮影した写真です。

上にも書きましたが、写真を撮る習慣がない私が珍しく撮影した

一枚でした。

病気発症してすぐに左側の顔面麻痺、ひどい斜頸になってしまったので

元気なうさこの最後の写真となりました。

貴重なショットです。

撮影時には、まさか遺影になるとは思いませんでした。

 

このブログはこの記事にて終了です。

今後の更新はありませんが、いつかどこかの飼い主さんと

うさぎさんの参考になることを願って置いていきます。

(※あと1~2記事くらい書くかも)

 

お読みいただきどうもありがとうございました。

 

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おわりのおわりの追記

 

斜頸がひどく、身体は真っ直ぐに座った状態なのに

首は捻じれるように曲がって床に顔半分がついている姿は

とても痛々しかったです。

うさぎさんの「斜頸」で検索すればたくさんの画像が出てきましたが

うさこが斜頸の中でもひどい症状だということが分かりました。

(画像では分かり難い部分もあるので単純な比較はできませんが。)

 

痛いのかな?苦しいのかな?

 

言葉では答えてくれないので、日々、うさこの状態が心配でした。

 

きっと治ると信じられた頃はただただ回復を祈るばかりでしたが

年明けになってから悪化して弱っていくうさこを看病する頃には

色々な気持ちが葛藤しはじめました。

 

自力でほとんど食べられなくなってきた時には

もしかしたら強制給餌がただの延命治療でしかなく、

うさこにとっては迷惑以外の何物でもないんじゃないかと思えることもあり

うさこにとって何がベストな選択なのか分からなくなってきていました。

 

考えすぎて分からなくなって、とにかく次の受診までに

少しでも回復してくれますように!!と祈るしかなくなったとき

うさこはお月さまに還っていきました。

 

結果的には飼い主としてできる限りの治療や看病はやり切ったので

ああすれば良かった、こうすれば良かったという後悔はありません。

 

けれど、もしも弱った状態のまま何カ月も、何年も

治療が続いたとしたらどうすべきだったのか?

積極的な治療を続けるべきか、自然の流れに任せる方向で

お世話をすべきか。

 

こんな風に悩み葛藤する飼い主だから、うさこも気を遣って

早めにお月さまに還ることにしちゃったのかなぁ・・・なんて思うと

うさこに申し訳ない気持ちでいっぱいになりますが、

我が家にお迎えしてからの2年1カ月、可愛さと癒しと

たくさんの愛情を通わせてくれた うさこに感謝の気持ちを込めて

このブログの結びにさせていただきたいと思います。

 

今までありがとう、うさこ。

お月さまでたくさん遊んでね。

またいつか、どこかで会おうね!

1月13日

うさこの旅立ちをきっかけに、ここ3日間で一気に過去の記録を

書き上げたブログですが、ようやく記録の日付が書いている当日に

追いつきました。

 

なんでこんなにブログを書いている時間があるかというと

実は昨日の葬儀・火葬の後、私以外の家族は旅行に

出掛けており、私だけがお留守番なのです。

元々うさこのお世話があるので留守番する予定だったのですが

結果的に一人で気持ちの整理をする時間ができて

丁度よかったです。

 

 

リビングの片隅に用意した祭壇。

 

ロウソク、お線香、お花など、うさこにしてみれば

「なんだろう?」

なものでしかないんだろうな、とは思うのですが、

弔いは残された人が気持ちの整理をするために行う意味も

あると思っているので、49日くらいまではここで手を合わせたいと

思います。

 

今までありがとう、うさこ。

1月12日

夕方より うさこの葬儀・火葬。

 

冷たくはなってしまったけど、うさこの毛並みは変わらず艶やかで

本当は生きいてヒョイッと起き上がっても不思議じゃないほどでした。

 

おでこや耳の付け根辺りの うさこが一番なでられると気持ちよさそうに

していたところをなでで、耳の後ろの柔らかな毛の感触もなごりおしく

お別れの時を過ごしました。

 

火葬場に入ってから1時間ほどでお骨になった うさこと対面。

うさぎさんの骨は小さくもろいので、骨あげはお箸ではなく

指で優しくつまんでくださいとのことでした。

家族みんなで順番にお骨を拾い、無事に葬儀・火葬終了。

 

火葬のお世話をしてくださったスタッフの方がうさこの写真を

「かわいいですね」

と言ってくれ、ご自身のお姉さんがうさぎ好きで今まで

何羽も飼っているというお話しなど、何気ないお話しに

心が和みました。

 

骨壺を大事に抱えながら

「抱っこが嫌いだからイヤがってないかな!?」

と少し気になりつつ帰宅。

 

ようやく うさこを暖かなリビングに連れて帰ってあげることが

できました。

 

1月10日22時45分頃にお月さまに還った うさこ。

ふと気になって月齢カレンダーを調べると

1月11日4時21分が満月の時刻でした。

 

1月10日の朝に読んだうさぎさんの看取りのブログの中に

「お月さまへ」という表現があったので、なんとなく私も月へ

還るというイメージになっていたのですが・・・

 

なるほど。

 

うさこは本当に満月に向かって還っていったんだね。

そう思うとまた涙がホロリ。

 

11月11日

朝一でペット葬儀の会社に電話。

予約がいっぱいとのことで、翌日12日の夕方以降の予約からしか

受け付けられないとのこと。

 

できるだけ早く うさこの身体もお空に還してお骨を

暖かないつものうさこのお部屋に戻してあげたかったけど

仕方がない。

 

保冷剤を入れて一番涼しいお部屋に安置。

寒い思いをさせているようで可哀想だった。

 

 

せめて少しでも淋しくないようにと明るい色のお花を入れてあげる。

子ども達がお花のアレンジメントを上手だと褒めてくれた。

フラワーアレンジメントは若いころに習ったきりで、

あまり意味のない習い事だったと思っていたけど

初めて習っておいて良かったと思った。

1月10日22時45分頃、うさこ は満月のお月さまに向かって

旅立っていきました。

 

この日の朝にみつけて読んだブログがこちら。

https://ameblo.jp/hello-usatan/entry-11427313368.html?frm=theme

Hello! うさぎのうさたん♪

 

子ども達を学校に送り出してから、仕事に出掛ける前の

少しの時間でしたが、うさぎさんの姿が うさこにとてもよく似ていること、

病気の様子も似ている状況であったことが分かり、時間が許す限り

闘病の記録からお見送りまでの記録を読ませてもらいました。

 

特にこのリンクを貼った記事『お月様へ』は読めてよかったと

思います。

感情移入しながら読んでいたこともあり、旅立ちの瞬間を

このブログによって疑似体験できました。

以前にもうさぎさんを看取ったときのお話しのブログはいくつか

読んでいましたが、結果的に うさこの最期の様子と一番よく似ていたのが

こちらのブログのうさぎさんでした。

 

うさこの旅立ちはぼんやりとイメージしていたよりも突然で、

なんの心の準備もできていなかったら今以上の衝撃だったと思います。

偶然にも旅立ちの朝にこちらのブログを読めたのは

心の準備をする上でとてもありがたいことでした。

 

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1月10日

朝の投薬・強制給餌は弱々しい様子であったものの完食。

ペレット、バナナ、牧草はほとんど食べていないようだった。

フン、尿は少なかったが、2回目の退院直後程度の量は

あったので様子をみることにした。

 

夕方帰宅するとやはり何も食べていない様子。

フンは盲腸便なみの小ささの物(色は通常便)が少し。

あきらかに腸の動きが悪い。

水をあげようとすると拒否。

バナナはいつもよりもさらに小さく指先でつぶすようにして

かけら状のものを口元に持っていくとペロペロと舐めるように

食べた。

3~4回は繰り返したが、飲み込むのが大変なようで

目を見開いて背中を上下させるようにして飲み込んでいた。

このバナナが うさこの最期の食事となるとは思いもしなかった。

 

いつも以上に様子を見ていたが、毛づくろいをする様子はなく

時々ゲージ内を移動するものの力なくうずくまったり

横になったりしている。

 

21時頃、投薬と強制給餌の時間。

いつもは保定を嫌がって抵抗するのに、ほとんど動かない。

鼻が鳴っているの?かすかに「ブホブホ」と音がする。

投薬のためにシリンジを口に入れると最初だけわずかに

口を動かしたが、その後は口を動かさず流し込んだ薬は

そのまま口から出てきてしまっているようだった。

投薬・強制給餌の続行を諦める。

ゲージに戻してからなでていると眼振を起こしていることに気がついた。

もしかしたら意識は朦朧としていたのかもしれない。

 

22時25分頃?

ゲージから「キュッ」と鳴き声のような音が聞こえたので

うさこを見ると特別変わった様子はなくうずくまっていた。

けれど、なでながら体温を探ると身体がいつもよりも冷えている。

朝はむしろ体温が高めに感じていたので、この違いは

ハッキリ分かった。

息も浅くなっているようだった。

 

ああ、お月さまに還る準備が始まった・・・

せめて苦しい思いをしませんようにと祈るような気持ちで

うさこをなでていました。

 

『キュッキュッ!キュッ!キュッ!キュキュっ!』

 

急にビックリしたときのような顔をして、今まで聞いたこともない

鳴き声(のような音)を発し、立ち上がったり倒れたり

バタバタともがきました。

時間にしたら多分15秒~20秒程度?

しばらくしてクタッと力なく横たわりましたが、まだ息はあります。

 

苦しみませんように、苦しみませんように

 

半泣きになりながらひたすら身体をさすってあげることしか

できませんでした。

 

しばらくして

 

『キュキュキュッ!キュッ』

 

また立ち上がったり倒れたりと少し暴れるような様子を見せた後、

横に倒れました。

顎を少し上げるようにして足を走るようにバタつかせ・・・

 

ああ、もうお月さまに向かって走ってるんだ

 

うさこの背中をさすっているうちに足の動きが止まりました。

 

うさこの顔は生きているかのようなキレイな表情をしています。

身体は温かい。

呼吸は?

じーっと見ていると、まだ呼吸で身体が微かに動いているような

錯覚が見えます。

 

うさこの魂がまだここにいてくれているのか、お月さまに向かって

走って行ってしまったのかしばらく分かりませんでした。

 

22時45分頃でした。

 

うさこは抱っこが大嫌いだったので、ずっとゲージの中に手を入れて

さすっていたのですが、動かなくなったうさこを抱き上げると

本当にまだ生きているみたいに温かく、まだ生きているのかも?と

思わずにはいられませんでした。

 

膝の上に横たえてなでているうちに死後硬直が始まる兆候がみられ

目の反射がまったくないことを確認した後、うさこの死を実感して

号泣しました。

 

首がひどく曲がってしまってから本当に苦しい思いをしたと

思います。

でも、うさこの魂はきっと元気だった時の姿に戻ってお月さまへ

走って行ったことでしょう。

部屋でのうさんぽの時、よく嬉しそうにスキップするような

走り方をしたり、走りながらジャンプしてみせたりしていました。

そんな楽し気な様子のうさこがお月さまに向かって入る様子が

まぶたの裏に浮かびました。

 

 

急なことだったのでお供えしてあげられるものはバナナしかありませんでしたが

最期に口にしたのはバナナでしたし、バナナの黄色がお月さま色に

見えなくもないかな?なんて思いながら、そっと箱に安置しました。

 

うさこの最期のお顔は生きているときのように可愛く目をまん丸にした

表情でした。

安らかに眠れるよう目を閉じさせようとしましたが、完全には閉じさせられず

ちょうど眠いときやリラックスしているときのような表情になりました。

 

うさこの死に顔がとても安らかだったので、気が付くのが遅れたのですが

写真に写っている左側のお顔、生前は顔面麻痺で目も小さくしぼんだ状態

だったのです。

うさこの魂がお月さまに旅立った後は、お顔も正面から見て左右差が

ほとんどないほど元の元気だったころの可愛いお顔に戻っていました。

病気の苦しみを乗り越えて、今は安らかに楽しそうに

お月さまへ向かえてるんだなぁと思うと、残された飼い主は

悲しいけれど、うさこは本当によく頑張ってえらかった!!と

溢れる涙が止まりませんでした。