せっかくの休日も朝からずっと雨が続き、家で延々とゴロゴロ過ごす。

まとめ録りしておいた
『マツコの知らない世界』
を一気に鑑賞する。

《中華オムライスの世界》
より遡ると、鷲掴みにされたのが、
《あんかけ焼きそばの世界》
だった。

単純極まりない私の脳細胞は、静岡で即座に探求したくなったから、自分でも呆れてしまう。

ってなワケで、今回は
『全竜のあんかけ焼きそばの世界』
と銘打って、いろいろズルズル食レポしていきたい。

先ずは、西の中華チェーンの実力者
『大阪王将』
から威勢良く幕開きと相成る。

早速、自慢の
『広東あんかけ焼きそば¥860』
を堪能してみよう。


餡は意外と、トロミを抑えて、汁気が多いのが特徴で、オイスターソースベースの構成。

モチモチ麺に染み入り、具だくさんの野菜や豚肉達と濃密に絡み、喉越しのコントラストが楽しい。


中盤で、卓上のカレー塩を投入すると、エスニック感が際立ち、食欲のペースがアップするのも頼もしき味変と云えよう。


続いては、東海中華チェーンのエース
『五味八珍』
へ訪問。

春にリニューアルを施した
『五目焼きそば¥890』
をじっくり味わう。


カリッと焼き目を入れた柔らか麺を活用し、食感のハイブリッドをトロミを効かせた醤油ベースの餡とシンクロしながら、麺の二面性に翻弄される悩ましい世界に暫し入り浸る。


甘味と芳ばしさ、具材との交差が入り乱れて、賑やかな旨味は、あんかけ焼きそばの醍醐味そのものなのかもしれない。

続いては、大手チェーンから、町中華に焦点を変えて、探訪してみよう。

となると、新清水駅真ん前の老舗
『ふじいち飯店』
へ、脚が動いてしまうのは、ファンとしてごく自然的な衝動である。


此方は、揚げた麺を起用した
『かた焼きそば¥750』


塩ベースのアッサリ仕上げながらも、トロミが一段と強い印象。

麺はかなり細めでサクサク、パリパリ歯応えをリズミカルに奏でるアプローチは、皿うどんの要素も垣間見えて興味深い。


でも、テッペンを飾る錦糸卵が独自の甘美を誇示しており、ヤミツキと化す一皿なのだ。

そして、最後は、ランパスきっかけで知った町中華の大御所・静岡市葵区東千代田の真っ赤な外壁がトレードマークの
『豚香』


切り株のテーブルが可愛らしい店内で味わうのが、『五目あんかけ揚焼そば¥990』



此方も揚げ焼きそばで、麺はかなりの太目で歯応えが、バツグンに響き、芳ばしさが海鮮の旨味と混ざり合い怒涛の迫力で、押し寄せる。


麺の存在感は、最も秀でており、贅沢な餡に負けない輝きがバリバリと眩しい。

麺を食べ終えたら、残った具と餡を、追加注文しておいた
『小チャーハン¥420』
に、遺憾無くブッかけて、あんかけチャーハンに仕上げて〆ゆくのも快楽の大きな一つである。


餡の塩加減と大きめの具材のコラボレーションが、一層、炸裂してチャーハン星人として、率直に唸った。
 


ゴールのデザートも、トロトロ系繋がりで、
『黒みつ杏仁豆腐¥350』
甘くフィナーレ。


余韻が長い独特の黒みつが、杏仁豆腐に絡まり、色濃く後引き、見事にトドメを刺した。

明日、雨が止んだら、さらなる探求の旅に出向いてみるのも、粋な連休ではなかろうか。


では、最後に短歌を一首

『トロトロと 過ごす休日 案を駆け 餡掛けの旅 春ぞ絡めて』
by全竜