こんにちわ。やまたてです。
 
行ってきました。南アルプス。
 
その報告のため、今回は、画像多め、長めになります。
 
まず、トータルの感想を一言。
 
というか、登山サイトの口コミ。

『登山初心者にも南アルプス、仙丈ヶ岳、余裕w』
 
へ、一言。
 
おい、口コミ書いたやつ、その余裕基準、全然あてになっとらんわっ!やまたてさん、4回ほど限界の向こう側へ行ってきたわっ!
 
……
………

取り乱しました。すみません。それでは、登山報告します。
今回、向かったのは、南アルプスの仙丈ヶ岳です。
長野県と山梨県の境にあります。
甲府市から諏訪市まで上がって、そこから伊那市へ南下してます。神奈川からだと、高速つかって4時間半程度かかる場所にあります。
 
登山道まではマイカー規制があって、麓に車を置いて、バスに乗ります。


平日の遅めの昼ということもあり、バス停留所には、私しかいません。
まぁ、現地につけば、登山客で賑わっていることでしょう。


案の定、バスに乗る人はわたししか居ません。
ここから、40分ほどかけて登山道入口である北沢峠に向かいます。
よく調べていなかったのですが、おととしの台風で、林道が流されてしまい、私は最終停留所の一つ前、歌宿で降ろされることになりました。
 
バスの車窓から雄大な景色が続きます。
 
そして、停留所の歌宿。
周りを見ても、人っ子ひとりいません。
拓けた山中の道路に降ろされます。
運転手さんに北沢峠までの道のりを聞きます。
北沢峠に本日、前泊する山小屋「こもれび山荘」があります。
 
運転手さん「この道なりに、1時間半ほど上がっていくと、つきますよ
 
1時間半!!

長野の停留所区間を舐めてました。
 
ひたすら、てくてく歩きます。
 
体力的には大丈夫なのですが、誰もいないので、とにかく淋しいです。
さらに、かみなりが鳴り始め、雨に打たれて、メンタル的に消耗していきます。
 
1時間ほど歩くと、崩落箇所がありました。
 
大規模な崩落で、全面開通するにはまだまだ時間がかかりそうです。
てか、歌宿でとまるのではなく、もう少し先まで行ってくれてもいいようなものを・・・
 
 
そろりそろりと進みます。
高所が苦手な方は、結構しんどいかもしれません。自分は下を見ることができませんでした。

 
さらに40分ほどかけて歩きます。

ようやく、こもれび山荘に到着。
ほんと隔絶された場所です。
やまたてさん、びしょぬれで登場です。
陸の孤島、山荘、雷・・・・・金田一的なことが起きてしまわないか、ドキドキしながら扉をあけます。
女子大生山ガール3人組とか、不動産の社長夫婦とか、謎の顔面包帯男とか、場違いなオタクさんとか・・・胸躍ります。
 
 
とても感じのよいスタッフさんに出迎えられ、チェックイン。
綺麗で明るい雰囲気の山荘です。
ですが・・・やまたてさん、全然、金田一、できません。
 
 
なぜなら、お客さん。
私含め、三人しかいません。
しかも、二人は省庁の方で、お仕事で来ている様子でした。
 
私が到着したのが、最終バスにのってやってきた16時半。
これ以上、お客さんは増えません。
 
つまり・・・・明日山に向かうのは、ほぼ100パーセント私のみ。
 
こちらがお料理。
とても美味しかったのですが、明日のソロに不安が大きくて、あまり味わえませんでした。
 

 
こちらが、今回のお山。
人気の山なので、他の登山客についていけばよいと思って、ちゃんとルートを確認していませんでした。山荘にあった本でいそいで勉強です。
 
朝4時半におきて、登山開始。
 
正直、山荘の発電機の音が聞こえているうちから、登頂は無理かもしれないと感じていました。それほど、しんどかったです。
高山だからですかね?息が上がって、苦しくてしかたがないんですよ。20メートル程度登ったら、休憩。そして、次の20メートルと繰り返します。休憩のたびに、もう無理だ!と思って、引き返したくなりました。
 
登山道はこんな感じです。
 
それでも、負けないで、小仙丈ヶ岳に到達。
 
しかし、ここからまだまだあります。すで一回、身体が動かなくなって、気絶っぽい睡眠をとっています。出会った登山者はゼロ。すべての感情をなくし、ただただ足を動かします。
 
 
途中の風景。
今見ると、綺麗だなと思いますが、その時は、景色をみる余裕すらありませんでした。
すでに5時間ぐらい登り続けています。
 
 
この頃のやまたては、ほぼゾンビです。
考えることができていません。
ただ、前進です。
 
 
そして、登頂。
 

 

誰もいないので、自撮り。

 

 
雲海。
このときも、素晴らしい景色だ!というより、帰りの最終バスの時刻が気になっています。
登頂時刻が、11時。6時間と少しかかっています。最終バスは、歌宿から16時15分。
大急ぎで反転します。北沢峠から1時間半かかるので、山荘には15時にはついていなければなりません。
 
 
下山は獲物を見つけたゾンビ状態。
ただ進め、ただ急げ。
そんな感じです。
 
 
なんとかバスに乗れて、その後、40分かけて、麓まで。
そこから、4時間半かけて、自宅にもどりました。
 
ハードな行程でしたが、人間無理だと思っても、数回は限界は超えられるものだと知りました。
 
まだまだ、登山は苦行でしかないですが、次回は、登山の楽しみを知るべく、北アルプスに挑戦したいと思います。
 
P.S.今、治療中の方々、がんばって!少しでもよい結果が出るよう、祈ってます。