会津木綿でスカートを仕立てました。



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「はらっぱ」さんの「大名縞」という生地です


はらっぱさんは、会津若松市にある会津木綿の

織元ですが、先月の工房オープン日に行く予定

が、とても楽しみにしていたのに熱を出して行

けなくなってしまいました。

でも月に2回オープン日があるそうなので、ま

た計画して行ってみようと思います。


同じく会津にある「もめん絲」さんではネット

で会津木綿を購入できるのでいつも利用させて

いただいています。


「棒縞」や「はで縞」など木綿の名前も様々あ

り楽しいですが、こちらの「大名縞」は紺地に

青のラインが入った縞柄で、木綿らしさもあり

つつ今風でもあります。



会津木綿は遠州木綿より厚みがあり、しっかり

としています。


私が初めて会津木綿と出会ったのは、福島にス

キーに行っていた頃のずいぶん昔の事ですが、

この縞柄が特徴的で一度見ただけでずっと記憶

に残っていたんですよね。


実際に織られている所を見学しに行ったり、こ

うして自分が会津木綿の作品を作る事になると

はその時想像もしていませんでしたが、あの頃

と違うのは、ネットで簡単に買い物ができるよ

うになったというのが一番大きいと思います。


一個人でも伝統工芸品である木綿を現地に行か

なくても好きな分だけ手に入れられる事、通信

販売とは違う小さなお店がそれをできる事。

本当にすごい変化だなぁと思います。

ほんの何年かでこんなに変わるものなのだと改

めて実感します。


逆に溢れてしまった沢山の物の中で生き残る事

が大変になってしまったりもしますが、良い物

や伝統的なものが多くの人の目に届き、これか

らも残っていって欲しいなと思います。


綿自給率がほぼ0%の日本の中で、せめて糸を

加工したり布にしたりする技術がもっと見直さ

れてこれ以上減らないで欲しいです。


と言っても、そもそも日本の布は世界では高く

評価されているのですよね。

日本のものづくりを同じ日本人としてもっと評

価して誇りに思い応援すべきだと私は思ってい

ます。


きっと私と同じように布が好きな方は、布を購

入するだけでは満足できず、いずれ自分で糸を

作ったり染めたり織ったり、追求したくなるも

のではないでしょうか。

不思議ですよね、なぜここまで惹かれるのか。

それこそが日本人の感性なのかもしれません。


私も布に惹かれてずっと生きてきたので、これ

からもいろいろな伝統工芸品の布や国産の布に

触れ、それを作品にする事、広めてゆく事を続

けていけたらいいなと思っています。