日本各地から、布をお取り寄せしました。
木綿生地です。
古着や着物のリメイクもそうですが、ストーリ
ーのある生地を使用して、作品を作りたいなぁ
とずっと思っていました。
これまで、あふれるほど生地を買ってきた私に
とって、反省の意味も込めて、今はもう無駄な
使い方はしたくないのです。
今あるものを使ってリメイクする。
捨てずにはぎれを使用する。
金具をあまり使わない。
などに重点を置いて製作してきました。
来年からは、和木綿や、国内産の生地を使用し
て、その良さを活かせたらたらいいなぁ、と思
いました。
日本で流通する衣料品の国産比率はわずか3%
だと言われています。そしてさらに、国内綿自
給率はほぼ0%なのだそうです。
こんなにも安く溢れるほど販売されている服は
ほぼ外国産なのですよね。
そしていらなくなった服も溢れている…。
日本では、着るもの、履くものに困る、という
事はほぼないと思います。
ありがたいと思う反面、このままでいいのだろ
うか?という複雑な思いが湧いてきます。
お取り寄せた生地。
「会津木綿」や「久留米絣」など、古くから受
け継がれてきた日本の布たちです。
国産を応援したい、という気持ちもあります。
そして、もともとチェック柄やストライプ柄が
好きな私にとって、可愛いと思う柄や色もたく
さんあり、なにか原点のような気がします。
久留米絣のはぎれもあります。
何を作ろうか、わくわく。
人は体がある限り、布と人とは切り離せないも
のだと思います。
服以外にも、タオルや寝具、インテリア、服飾
など、当たり前にあるけど、なくなったら絶対
に困りますよね。
そんな、身近すぎて改めて見つめる事の少ない
布にもっと重点を置いて、来年からは製作をし
ていきたいなぁと思いました。


