なにから書こうか、
書きたいことがたくさんあるのでひとつずつ。
劇団メンソウル
『親父の記憶』
2022.12/14〜18
赤坂レッドシアター
毎公演、満員御礼!
お客様の感想を聞き、
よし!次の回もがんばろう✨
と、みんなで進んでいきました!
17日ソワレ
あともう少しでお話が終わるというところで、
主演の仲田育史(なかたなるひと)さんが、舞台上で倒れ、
18日0時29分、帰らぬ人となりました。
享年47、くも膜下出血でした。
なるさん自身のセリフを全て言い切った矢先でした。
私は、次が出番だったので、
下手袖から一部始終を見ていました。
舞台上が、濡れて水たまりになっていて、
座長の杉本凌士さんとの二人のシーン、
今まで気づかなかったのに、
照明に照らされた二人が
水面に映ってすごくきれいだった。
お芝居と、現実がわからなくなるような瞬間だった。
そこからはもう断片的で、
とにかくみんなが必死だった。
その場にいるすべての人が
きっとできることをやったと思います。
本当に、
とても悲しいことになってしまったけど、
唯一、私が思うことは
それだけで終わらせたくなくて。
この出会い、初顔合わせから稽古期間、
たくさんの楽しいことがあって、
みんなで切磋琢磨して作ってきた時間、
それを絶対に忘れたくない。
私自身もたくさんの挑戦をしたし、
周りの方たちとのコミュニケーションの中で、
いっぱい助けられて、
この舞台をより素敵なものにしようとみんなで過ごした日々。
それ自体をなかったものに絶対したくない。
なるさんは、
主演を務めながら代役もしてくださっていて、
私とのシーンもたくさんやってくださいました。
私のことを「さきっちょ」と呼んでくれていて、
気づいたことがあるとすぐに教えてくれて、
いつもおだやかで、いつも笑っていて、
愛にあふれる、あふれまくっている方。
客演チームの私たちは、
1ヶ月半という短い付き合いだったかもしれないけど、
このカンパニーの絆は、大きく強いものになりました。
これからも、なるさんと共に、
たくさんのものを共有したい。
実は、初日の日に動画を回していて、
千秋楽の次の日にYouTubeにアップしようと思っていたものがあります。
私の鏡前から撮ったものなので、
ただただほのぼのした、このカンパニーを象徴したものになっているのだけど、
それは、いつかなにかを乗り越えられた時に。
大事な思い出として。
とにかく今は、
少しでも歩みを止めず。
この舞台に携わってくださった全ての方、お客様に感謝を込めて。
かけがえのない日々をちゃんと受け取って。
なるさん、
みててね。
感謝。愛。