家を建てていると言うと、「楽しいでしょう?」と言われることがあるが、楽しいレベルはもうすぐ完成と言う内装レベルの話なんじゃないかな。壁があって、電気や水道の位置も決まっていて、好きな装飾を店で選ぶのはきっと楽しいと思う。


何事もそうだけど、答えがわからないことや選択があり過ぎることを考えるのは難しい。


各部屋をどうするか、どうにでもできる段階で決めるのは選択があり過ぎるのと、完成した様子が想像ができないので堂々巡りと言うか、なかなか決められない。


私は高所恐怖症で元々遊園地も好きではないくらいなのに、まだ床が完全に完成していない2階、3階に泣きながら梯子に登って部屋の大きさや位置を決めた。


業者に全て投げていたら今の段階で何も悩まずに、最初の予定通り進んでいるのだろう。窓が付いて家らしくなったら、紙上で考えていたのと違うし、デザインをブループリントに起こしたフランス人が窓の位置を間違えて、クリストフがそのままやってしまったから、窓中央がトイレ中外になってしまい、サイズか向きを変える必要もあった。一つ変えると他も変えないといけず、頭を悩ました。クリストフがしたミスや細かいところをしっかりやってないこともあり、地震がきたら不安な作りは全て別な人に補強してもらった。この作業は見た目、工事が進んでいないように見えるが、不安な家に住みたくないので、やって良かったと思う。


冬休み中はスキーがキャンセルになるくらい暖かかったのに、フランスの仕事始めになったら、雪が降り寒くて液剤などが使えず作業にならなくて、最近やっと再開した。


進まない工事自体もストレスだが、成長していく息子が家に友達を呼べないとか、お菓子などを手作りしたいのにできないとか、単に家が建たないだけではないストレスを抱えているのだが、夫はそう言うことはあまり感じていないようだ。