昨年8月の兵庫県佐用町の豪雨災害のため亡くなった小学1年の井上唯人君=当時(7)=と、行方不明になっている小学4年の小林文太君(10)が通っていた町立幕山(まくやま)小学校で24日、修了式があった。

 式で矢野博之校長は「豪雨で大変な被害を受け、悲しい体験をした。いろんな人が元気付けるために来てくれたことを忘れないでほしい」と振り返り、唯人君を追悼するとともに、文太君の発見を願った。

 唯人君は家族と避難中に濁流にのまれたとみられ、死亡が確認された。同校では同級生の思いをくみ、唯人君の机を残して授業を続けてきた。

 文太君は母親の佐登美さん=当時(40)=と姉の彩乃さん=同(16)=らと避難中に流された。豪雨から7カ月経過した今も発見されておらず、祖父の武さん(68)ら家族は懸命に捜索活動を続けている。文太君の家族には4年の修了証が渡され4月には5年へ進級する。

 武さんは「(進級を)母親の仏壇に供えて報告したい。まだ捜索したい場所がある」と話している。

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