今日は1日引きこもらせて頂きました。

勉強+ブログ+銘柄検索。

銘柄検索は時間のあるときに一気にやってしまえば、後は買い時を待つだけなので、今日は頑張りましたよウインク

 

さて。

MIX係数に可能性はあるか? 第3回でございます。

過去の記事はこちら。

MIX係数に可能性はあるか? その1

MIX係数に可能性はあるか? その2

 

第3回の今日は、ROEと52週高値からの下落率の解説になります。

ROEとは以下のことをいいます。

 

ROE(Return on Equity)

  自己資本利益率:自己資本に対する利益の大きさ

  =自己資本÷総資産

 

ROA,ROEの指標は、いずれも、稼ぐために使ったリソースに対してのリターンの高さを評価する指標である。

 

ひっぺんさんの記事を参照させて頂きました)

 

そもそもMIX係数にROEを組み合わせてみようと思ったのは、以下の記事を拝見させていただいたのが大きいです。

 

 

この記事によると、PERとROEは関係性があり、日本株ではROE8%、米国株では12%を超えるとPBRが上昇するというもの。

つまり、割安株の基準は高ROEの場合PBRの上昇を許容できると考えられています。

ちなみに、記事の中にある日本株の分析はこちら(『PBR-ROEモデル』の効果は今後、高まるだろう)になります。

 

上記の分析であれば、高ROEの場合PBR(MIX係数)も補正していかなければなりませんが、銘柄検索をシンプルにするため、一定のMIX係数でバッサリ切っていきたいと思います。

それでは、実際に今回算出した食品業の数字を見ていきましょう。

 

・選ばれし9つの企業

 

上からROE順にソートしています。

私の場合、値嵩株(主に株価2,500円以上を目安)は買いませんので、2612 かどや製油2003 日東富士製粉2004 昭和産業は除外します。

残り6つから注目したいのは、2060 フィールド・ワン2286 林兼産業2109 三井製糖の3つ。

 

 

2060 フィールド・ワン

 

株価182円 MIX係数7.69 ROE13.5 52週高値からの下落率-10.34% 

2020年3月期第2四半期の連結業績では、売上高106,621百万円(+1.6%)、経常利益2,297百万円(-2.4%)。

過去2年からの下落率ですと、35%程度下がっています。

優待はなく、配当は4.5円を予定しています。

今期予想は増収減益。

持株会社が協同飼料と日本配合飼料を15年10月吸収。全農に次ぐ業界2位。

153円が底。できれば160円~170円で拾いたい。

 

2286 林兼産業

 

株価785円 MIX係数5.81 ROE11.7 52週高値からの下落率-11.32%

2020年3月期第2四半期の連結業績では、売上高22,393百万円(+2.8%)、経常利益637百万円(16.9%)。

過去2年からの下落率ですと、22%近く下がっています。

優待はなく、配当は18円を予定しています。

今期予想は増収増益。

ハム・ソーセージ、食肉の中堅。水産食品、養魚・畜産用飼料も展開。マルハニチロと関係緊密。

543円が底。600円から650円付近で拾いたい。

 

2109 三井製糖

 

株価2,230円 MIX係数6.08 ROE8.2 52週高値からの下落率-26.77%

2020年3月期第2四半期の連結業績では、売上高56,861百万円(+11.4%)、経常利益3,054百万円(-38.5%)。

過去2年からの下落率ですと、半値近く下がっています。

100株で3,000円分の自社製品、配当は50円を予定しています。

今期予想は増収減益。

スプーン印の製糖国内最大手。海外展開積極的。貢献大だった営業外の薬ロイヤルティが消滅。

昨年末に中国で砂糖小袋等の生産販売合弁会社設立。今春稼働開始。

2,067円が底。現株価付近でとどまるなら、窓埋め前に拾いたい。

 

この3つはどれも割安株と言っても良いでしょう。

ただし、予想ROEが2109 三井製糖のみ3.4になっているので、回復に時間がかかるかもしれません。

2060 フィールド・ワンは予想ROE9.8でやや下がりますが守備範囲内、2286 林兼産業は予想ROE12.6と上昇予定なので安泰と言えるでしょう。

おすすめ順位としては、

2286 林兼産業

2060 フィールド・ワン

2109 三井製糖

の順でしょうか。

配当+優待はどれも2.5%前後。三井製糖が大きく減配しているので、配当が戻れば持ってて安心砂糖銘柄になりそうです。

 

さて、ここでおさらいです。

割安株検索に必要なデータをまとめます。

 

1.JPX (規模別・業種別PER・PBR(連結・単体)一覧)からデータを取得

2.スクリーニングよりPER、PBR、ROE、52週高値からの下落率を取得

 

この2つだけで割安株検索する事ができます。

さほど難しい事はないと思いますが、面倒っちゃ面倒です。

これを一つの割安銘柄選別方法として頭の片隅に入れて頂ければと思います。

次回からはこれを踏まえて、業種別の割安株を検証していこうかなと思ったり思わなかったり。

 

それと購入は自己責任でお願いします!

おすすめはそのまま買わずに、自己検証してからですよ!