昨日も書きましたが
難関校を目指すなら、中二の間に図形をしっかり鍛えておくことをお勧めします。
中学校のカリキュラム通りにいくと
中学二年生では図形の単元は角度と平行線、合同の証明の二つだけです。
これではちょっと物足りません。
角度やるなら円もやってよくね?
合同って相似の中のさらに特殊なもののことでしょ?
ということで、私は、中二の間に円の性質と相似を先取りで進めていくべきだと思います。
あくまでも、難関校を目指し場合の話です。
Vもぎ偏差値で60以上と考えていただくとよいかと思います。
都立なら小山台などの共通最難関と、自校作成
私立なら学校にもよりますが、MARCH以上か、それに準ずるレベルの学校でしょうかね。
円と相似は、通常、中学校では習うのは中学三年生の二学期です。
普通に考えると多くの中学生はまぁ塾で先取りするとしても夏期講習あたりに習うことになるでしょうか。
通っている塾によっては夏期講習中はそれまでの復習に徹して二学期になってからという可能性もあります。
それでは非常に遅い。
図形はそう簡単に見えるようにはなりません。
時間をかけてじっくり自分で図を描いたり、様々な問題を解いたり、別解を考えたりしながら観察する時間が欲しい。
しかし、中三の二学期になってしまうとその時間を取るほどの余裕はなかなかありません。
この二つの単元をやると、図形の問題として解ける幅が各段に広がります。
空間図形もいろんなことができます。
空間図形って中一で出てくるだけで中二はまったく出てこず、かなり軽い扱いですよね…
中三で三平方やってやっとまた登場するという…
めっちゃ重要なんだけど…
円と相似をやってもまだ三平方が残っていますが、三平方はオマケですし、三平方無しでどうするかという練習も大事です。
それに、三平方はどうしてもルートが絡むので、多項式の乗法、因数分解、平方根、二次方程式と、そこまでのステップが多すぎますしね。
それに対して円と相似は一応、単元としてはその単元内だけで完結できます。
円と相似を丁寧に1年間くらいかけて学習し、図形を見る目を養っておくと
中学三年生になってからかなりやるべき内容を削ることができて、比較的楽になります。
むしろ、それをしないから中三が異常なまでに大変になり、十分な演習が積めず、図形が弱いままの子がめちゃくちゃ多いのでは…と思っています。
私立にしろ都立にしろ、図形分野の配点はかなり大きいんです。
私立なら30点から50点くらい図形だったりしますし
都立は共通問題なら作図も入れて33点は確実に図形です。
自校作成なんてさらに激しく、作図込みで55~56点ほど図形になります。(西は除く)
大問3,4が平面図形と空間図形ですからね。
さらにさらに、図形分野で身につけた解き方は、関数でもかなり威力を発揮します。
関数を図形化して捉える問題もかなり多いですからね。
ということで、図形を強化することがめちゃくちゃ重要なわけですが
学校のカリキュラムに沿ってやっていると、それがなかなかできない順番になっています。
昔は中二で円と相似はやっていたと思うのだけれど…。
私が中学生の頃はそうだったはず。
そんな感じですので、当塾は、中学2年生の間にじっくり一年間図形のみをやる講座があります。
当塾が内申が低めでも自校作成にしっかり受からせるのは、おそらく、この図形分野の得点力のためです。
自校作成は平均点があまり高くありません。
50点台とかのことが多い。
しかし、当塾の上位勢は自校作成で7割オーバーを割と普通に取ったりします。
8割、9割、満点もあります。
内申の不足分は数学の図形分野でカバーしていると思われます。
MARCH附属、早慶などにしっかり受からせることができるのも、図形分野の点数の安定感があるからです。
(もちろん、盤石な英国は必須)
こんなこと書いちゃっていいの??って感じの内容ですが
図形を伸ばすにはどうすればいいかわかっている人じゃないとマネなんてできないのでね。